2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

●『けものフレンズ』は、ゆるくて、ネガティブな要素や、競争や攻撃性という要素がほぼゼロで、しかもクオリティがそんなに高くないから気楽に観られる(唯一の危険な要素であるセルリアンは、一話以外には出てきてない)。つまり刺激的な要素がほぼない。この…

●VRの研究がかなりヤバいところまできている。電気刺激で直接的に感覚を「つくる」ことができる。「GCC'17レポート:頭部への電気刺激で重力,そして視覚や味覚まで「本当に感じる」VRの世界へ」。 http://jp.gamesindustry.biz/article/1702/17022401/ 《前…

●ちょっと、昨日のつづき。ウィニコットは、乳房は子供の「愛する力」によって何度も創り出されるということを書いている。そのようにして、その都度新たに創り出される乳房が、移行対象としての毛布であり、ぬいぐるみであり、様々な遊具であり、道具であり…

●ICCの、谷口暁彦さんのアーティストトークにゲストで出た。 谷口さんの作品《私のようなもの/見ることについて》で、自分が操作する谷口アバタ―が、自律的に動く谷口アバタ―の視線のなかに入った時、「わたし」が、谷口アバタ―の姿となって、「そこ」にい…

●実験には二種類あると言えるのではないか。一つは、考え得る限りでの様々な悪意ある敵対者がいることを想定して、それでも持ちこたえられるように、徹底的にガードを固めた形で行うもの。もう一方は、敵意や悪意というものを一切想定しなくていいような閉じ…

●帝国ホテルで芥川賞、直木賞授与式。新橋近くの店で二次会。スーツを着ている山下さんをはじめて観た。普段食べられないようなものをたくさん食べた。ワインをたくさん飲んだ。おめでとうございます。 (九年前に見た芝居で、ピストルをぶっ放す突拍子もない…

●最後のバスが23時50分なので、その後に電車が駅に着いた場合は四、五十分歩くことになる。最近気づいたのだけど、深夜の人通りのない(車も稀にしか通らない)道路を歩いている時にサチモスを聴くとびっくりするくらい気持ちがいい。サチモスは自動車のCMに使…

●あまり期待していなかったけど、パナソニック汐留ミュージアムのマティスとルオー展がけっこうよかった。作品がよかったというより、マティスにとっても、ルオーにとっても、印刷物(本)による表現がとても重要で、印刷を通じた仕事が、その後の作品の展開に…

●25日にICCでやる谷口暁彦さんのイベントでは、谷口さんの作品の話と、あと、フィクション=ごっこ遊びの話をする予定。 http://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2017/open-salon-artists-talk-taniguchi-akihiko-feb-25-2017/ ウォルトン(「フィクションを…

●「現代思想」のビットコインとブロックチェーン特集の対談で、斉藤賢爾という人がブルース・スターリングの「招き猫」という短編小説を紹介しているけど、これって、「ガッチャマンクラウズ」の元ネタの一つっぽい気がする。 《これは近未来の日本を舞台に…

●吉祥寺のA-thingsで、「“Things” never die. It only changes its form./Kenjiro Okazaki paintings +」を観た。すごく良かった。特に下の作品は、今までのおかざきさんの作品には無かったものが出てきている感じで、すばらしかった。 https://twitter.com/…

●佐藤さとるが亡くなった。『だれも知らない小さな国』を読んで、しばらく本気でコロボックルを探していた時期がぼくにもありました。『赤んぼ大将』『ジュンと秘密の友だち』も好きだった。短篇集はけっこう大きくなってから講談社文庫で読んだ。『わんぱく…

●渋谷でベクショニズムの会合。今回はけっこう進展があったんじゃないだろうか。 ●ブロックチェーンはまさに、現在進行中の革命への「夢」なんだな。 ●柄沢祐輔さんから、今、ローマでやっている日本の戦後の住宅建築についての展覧会「日本住宅建築展 The J…

●iTunesで、jjj周辺の人たちの曲を(アルバム単位ではなく)何曲かランダムに買って聴いてみたのでけど、とりわけKID FRESINOのラップがすばらしくて魅了された。すごく難しそうなことをやっているというだけでなく、不思議な昂揚が喚起される。 KID FRESINO -…

●初台のICCで、谷口暁彦さん、畠中実さんと、イベントの打ち合わせ。終了後、谷口さんと呑んだ。谷口さんもSuchmosを聴いているという。イベントは25日の14時からICCで。入場無料、事前予約不要です。 http://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2017/open-sal…

●そろそろ花粉がきてる。 ●言語は特別な何かではないのではないか。言語がないところにも記号は存在する。そして、あらゆる生命は記号を介して世界とやり取りする(遺伝子は記号だ)。言語は、そのような記号の、特殊に発達した一例だと言える。言語は特別であ…

●横浜のSTスポットで乳歯(神村恵・津田道子)+山形育弘「知らせ #2」を観た。 見えないものを見るための修行、という主題。見えないものを見るという時、二つの方向性が考えられる。一つはそれを、五感を出来るだけ研ぎ澄ませることによって意識化できないア…

●月がデカい。 ●作品はまず、「何ものでもない」ものでなければならない。それは、目的が事前にあってはならないということだ。しかし、ただ目的があってはならないということになると、無限のプロセス、無限のアーカイブ、あるいは、メタレベルのメタレベル…

●jjj周辺がヤバい感じ。YouTubeでちょっと探しただけでこれだけ出てくる。ヒップホップは、強く香るオラオラ感というかヤンキー感がどうしても駄目だったのだけど、ここまで洗練され、解像度が上がり、凝縮されているものを示されると、驚嘆が抵抗を突き抜け…

●ふと思ったのだけど、Suchmosの新鮮さというのは、都会的オシャレ音楽でありながら、あからさまにトライバリズム的な香りが強い(地元の男友達バンド)という、一見矛盾するような意外な組み合わせから来ているのではないか。例えば渋谷系は、ホモソーシャル…

●お知らせ。けいそうビブリオフィルに連載している「虚構世界はなぜ必要か?SFアニメ「超」考察」の15回目、「社会を変える」というフィクション/『逆襲のシャア』『ガンダムUC(ユニコーン)』『ガッチャマンクラウズ』(1)、が公開されています。 http://ke…

●「現代思想」の人類学特集をぽつぽつ読み始めた。最初の、中沢新一と山極寿一の対談で、中沢新一がフロイトの糸巻き遊びの話をしたのを受けての山極寿一の発言がとても興味深い。 《例えばゴリラでもチンパンジーでも、ある個体が集団からいなくなれば、死…

●アトリエから早めに帰ってきて、DOMMUNE(「畸形化するオブジェクト〜モノ、ネットワーク、交差交換!清水高志、柄沢祐輔、上妻世海」)を観ていた。ここでの話を聞きながら、「現代思想」の人類学特集に掲載された論文(ぼくはまだ読んでいない)について清水…

●われわれの目の前に現れる「新しいもの」の多くは、一見新しく見えるけど本質的な新しさのないものであるか、新しいけどその新しさがすぐに古びてしまうようなものだろう。十中八九、そうだと言える。 だから、何か新しいそうなものがあらわれ、人々がそれ…

●ガンダムの宇宙世紀の奥が深すぎる。作品をいくら観ても観終らないし、宇宙世紀の歴史も複雑すぎて、いくら調べても調べ終わらない。 ●昨日に引き続き、原稿を書く。時々、Suchmos。 ●サチモス気持ちよすぎる。特に一枚目の「THE BAY」というアルバムがそう…

●原稿を書く。時々、Suchmos(音楽流しっぱなしにしながら読んだり書いたりできない)。 ●『MINT』の、《調子はどうだい、兄弟、徘徊しないかい》のところとか、すごくいい。この曲とMV、ぼくには保坂さんの『プレーンソング』に近いイメージが感じられる。若…

●Suchmosのアルバム、「THE BAY」と「THE KIDS」を買って聴いていたのだけど、音楽を聴いているとアニメが観られないという重要な事実に気づいた。 ●ファーストガンダムのオリジナルをすべて観ている時間はないので、ダイジェストと言える劇場版三部作を観た…

●お知らせ。初台のICCでやっている「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」で、《私のようなもの/見ることについて》を展示している谷口暁彦さんによるアーティスト・トークに、ゲストとして参加します。2月25日(土)午後2時からです。 http://www…