●4月の展覧会の打ち合わせのために川崎まで行く。打ち合わせ後、ギャラリーの北村さん、今、ギャラリーで展示している(と言うか今日が最終日だった)鈴木さん、野村さん、そして作家の中川さんと飲みにいった。そして、終電を逃してしまう。別にそんなに遅くまで飲んでいたわけではないのだが、東京にしても神奈川にしても、東西に伸びている路線は本数も多いし終電も遅いのだけど、東京と神奈川を結ぶ南北に伸びる路線は皆、驚く程早く電車がなくなってしまう。仕方がないので実家に電話を入れ、一晩泊めてもらうことにした。(実家方向には、まだ余裕で電車がある。)実家は、最寄りの駅からかなり距離があるのだが、あまり寒くないので歩くことにした。(さすがにバスはもうない。)深夜の道を小一時間歩きながら、受験生の頃のことを思い出していた。受験の直前、ちょうど今頃の時期は、終電ギリギリまで予備校のアトリエで絵を描いていて、夜中の一時過ぎ頃に最寄りの駅について、毎晩のことでタクシー代がもったいないので、よほど疲れ切っていなければ家までぶらぶらと歩いて帰ったのだった。ほぼ一日中(受験直前の妙なテンションに支配された)アトリエにカン詰めになって変に発熱している頭を冷やすことのできる、とても貴重な時間だった。