⚫︎突如として80年、81年頃のノスタルジーに浸ることになった。
懐かしくて泣きそう。深夜ラジオから繰り返し流れていた。中学生になって初めて知った「深夜」という時間の特別な感触。
山下久美子 - 恋のミッドナイト・D.J (Official Audio) - YouTube
「赤道小町ドキッ」よりも前の山下久美子が、それを強く感じさせる。
山下久美子 - バスルームから愛をこめて (Official Audio) - YouTube
この曲が、中学一年のぼくが抱いた「幻想の大人」のイメージ。
「someday」よりも前の佐野元春も同様に「深夜」の感触。
今晩誰かの車が来るまで闇にくるまっているだけ…。
「パパ・ヘミングウェイ」は出たのは79年だが、ぼくが聴いたのは80年か81年だ。これもぼくにとって「幻想の大人」像だった(これはノスタルジー抜きでも今も好きだ)。
サン・サルヴァドール(ニュー・リマスター・ヴァージョン) - YouTube
ジョージタウン(ニュー・リマスター・ヴァージョン) - YouTube
アラウンド・ザ・ワールド(ニュー・リマスター・ヴァージョン) - YouTube
気持ち悪いアングラ系芸人だったタモリは、79年に「テレビファソラシド」、81年に「今夜は最高」が始まって、一転してオシャレ・インテリ芸人になった。オールナイトニッポンは毎週必ず聞いていた。このレコードも買った。
一方、ビートたけしは遠藤賢司の曲。歌詞にある「オリーブオイルじゃ(吉行)/わびしすぎるぜ(淳之介)」とは『夕暮まで』で描かれる「スマタ」のことを指しているのだが、吉行淳之介のこの小説を読む人は、今でもいるのだろうか。このレコードは買わなかった。
なんといっても決定的なのはこれ。好きとか嫌いとかではなく、この音の中に十代前半の幸福な記憶の全てが溶け込んでいて、聞こえてくるとそれらが自動的に解凍される感じ。