2019-11-03

聖蹟桜ヶ丘のキノコヤで、井上実展のアーティストトーク(井上実×古谷利裕)

九十年代のはじめから現在までの作品をスライドで映しながら話す。それぞれの時期に考えていたことについて、作品の成り立ちやその手法について、興味深い話を、作家からできるだけ多く引き出すために、さまざまな方向からのつっこみを試みる、というのが今回のぼくの役割だと思って、その方向で話した。

井上くんとは古くからの付き合いで、98年以降の作品のほとんどをリアルタイムで観ているということもあって、わりあいリラックスしてできたと思う。こじんまりとした、いい感じのスペースということも大きかった。井上実という画家の特異性が、それなりの濃度で出ていたのではないか(それはぼくが引き出したとかではなく、作家自身から自ずと出ていたのだ)

(ハッタリ抜きで、2013年以降の井上実は現存する画家で最大の存在の一人だと思っている。このような存在を未だ充分に発見し切れていない「美術の世界」に対し、その目は節穴なのかと思わざるを得ない。)

●キノコヤの二階は、普段は映画を上映するスペースで、スクリーンを巻き上げると背後に窓があり、その窓を開けると川が流れている。

井上実展@キノコヤ(1012日~121)

https://www.facebook.com/events/570210896849472/

「月や空が大きいのでもなく、草の露が小さいのでもない 井上実の絵画」(古谷利裕)

https://furuyatoshihiro.hatenablog.com/entry/2019/10/10/000000