2021-01-29

●夢。川に停泊している大きな船の中で開催されるアイドルイベント。それに参加しようとしている。頼りなげな桟橋を渡り、船に乗り込むと、イベントは既に始まっており、船の中に設置されたステージでは、アイドルが歌い踊っている。観客たちのひしめくなかでぽっかり空いている場所があり、そこに陣取る。よく分からないが、違和感がある。自分はこの場所に居ていいのだろうか、この場には、一見さんである自分には分からないルールがあるのではないか、と。そして、いきなり気づくのだが、人と人の距離がとても密で、さらに誰もマスクをしていないではないか。さらに、自分自身もマスクをつけていない。これはかなりまずい事態だ、と、あわてて鞄のなかを探って、さまざまな無用の物たちをかき分け、なかなか見つからなかったものが、ようやく見つかって、あわててマスクをつける。しかし、なんでこんなところに来てしまったのか分からない。ついつい油断してしまったのだろうか。気が緩んでしまったのだ。強く後悔する。自分を責める。イベントはまだ続くようだ。ケンちゃんシリーズに出ていた丹古母鬼馬二のような感じでステージに向かって唾を飛ばして叫んでいる人もいる。喧噪を眺め、このままここに居るべきではないと、イベントの途中だが場を離れることにした。人々のひしめく細い経路を抜けて船を下り、桟橋から路地に出た。路地を走りながら、これから家に着くまで、さらに混んだ電車に乗らなければならないと思うとうんざりする。とはいえ、電車に乗るための駅はどこにあるのだろうか。もう方向が分からなくなっていて、どちらに向かえばいいのか。どの道も間違っているように思う。ふいに、これは夢なのだと気づき、すぐに目が覚め、ほっと胸をなで下ろす。

最近、夢の途中でふいに、自分がマスクをつけていないことに気づくという展開が多くあるような気がする。