2026/06/08

⚫︎U-NEXTで『キャンディーカリエス』、5話まで。これ、どうやって作っているのだろうか。まず、テクスチャーと色彩が素晴らしいというのが目に入ってくるのだけど、(おそらく)ストップモーションアニメなのに三次元空間を前提にしていない(そもそもキャラクターが三次元ではなくてレリーフ的な半立体だ)ところがとてもユニーク。

普通に三次元的な空間処理の部分もあるが、平面を、ズレを持たせながら複数層重ねることで空間を表現するという、いわゆるアニメティズム的な空間を、わざわざ(「三次元」を基底空間としてもつ)ストップモーションアニメでやっている。そうすると、完全な平面ではなく、レリーフ状の「薄い空間」が複数層重ねられることになって、アニメにおけるアニメティズムとはまた違った感じになる。これがとても面白い。

三次元的空間と、レリーフ的な準平面状のアニメティズム空間が接合されて世界が作られているのだが、このような世界のあり方を要請しているのが、キャラクターが立体ではなくレリーフ状に造形されているという事実だろう。レリーフ状のキャラクターは三次元空間の中では自由に動かせない(アングルや動きがかなり制限されてしまう)から、自由に動かすためには三次元空間だけでなく、アニメティズム空間を作らざるをえなくなる。

ストップモーションアニメでも、「切り絵」を使うようなものは、完全に(「層」があるから本当は「完全に」とは言えないが)平面なので、逆に三次元空間が使えない。「人形」を使うと、二次元空間が使えない(使えないことはないが、書き割りになってしまう)。キャラクターをレリーフ状に造形することで、三次元空間とアニメティズム空間を行き来するハイブリットが可能になる。