2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

●今週は、けいそうビブリオフィルの連載の最終章の第一回目を書いていたのだけど、相対性理論についていろいろ調べているうちに、ドツボにハマって身動きとれなくなってしまった。なんとか書けたけど。 ●DMMの配信で『草叢』(堀禎一)を観た。正直、前に観た…

●「なびす画廊の最後の十日間」に行きそびれた。なんてことだ。最近、目の前のことに追われ過ぎているかもしれない。一つやるべきことがあると、それに集中して他のことを忘れてしまう。 http://www.nabis-g.com/kikaku/k2017/nabislastexhibition.html ●『…

●下の動画で、西村博之が言っていることはすごく重要だと思う。ひろゆき「孫正義が非国民?勘違いしてる人にスゴさを説明します」 https://www.youtube.com/watch?v=I_sYzJ1gOvo 大きく言えばタックスヘイブン問題というか、租税競争(税金安売り競争)の問題…

●ここまでなら出来るだろうと自分でわかっている範囲だけで何かをやるのは退屈だけど、調子に乗ってハードルを上げ過ぎるとフリーズする。または、重要なところで間違える。間違えて仕切り直し、そしてフリーズ中。 ●保坂さんに教えてもらった、サチモス・ミ…

●五月七日の日記でデンマークについての記事をメモした。 http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20170507 そして、「生産性(国民一人あたり、労働一時間あたりのGDP)」ランキングというのをみつけたのだが、最新の発表で、デンマークが四位になっていた。…

●昨日からのつづき。エリー・デューリング「持続と同時性」(「思想」2009年12号)から、ホワイトヘッドによる、ポスト相対論における「同時性」の概念についてのメモ。 ●「同時性」とは、「ここ-今」と「そこ-今」とを、何らかの仕方で「共に織りあげる」こと…

●エリー・デューリング「持続と同時性」(「思想」2009年12号)読んだ。ニュートン的な絶対時間が成り立たなくなった相対性理論以降に、「同時性」という概念を哲学的にどう考えることができるのかについて、ベルクソンとホワイトヘッドの考えを対照的にみてい…

●次の「ユリイカ」の幾原邦彦特集の原稿(『ユリ熊嵐』論)の著者校正をした。エリー・デューリングの相対化される運動の話と、それを受けての清水高志のハーマン読解から、グレアム・ハーマンのテキスト(「代替因果について」)にやや細かく入っていき、そこか…

●メモ。最近、とても気になっているエストニアに関する記事。国家=領土ではなく「国家=データ」というエストニアの思想。「ブロックチェーンで運営される国、エストニア 起業家を惹きつける「未来型国家」の設計思想とは?」(FASTGROW) https://www.fastgr…

●『笑い虫』(堀禎一)、観た。自転車の走行でいきなりはじまり、一時間でスパッとおわってしまう、この感じ。しかし、後に残る濃厚な悲劇の気配の重さと、ねっとりと持続する長回し。それらをすっぱりと断ち切るような葉月蛍のアルカイックで鋭角的な顔のクロ…

●ポレポレ東中野に、堀禎一特集の最後となる『Making of Spinning BOX 34DAYS』の上映を観に行った。堀さんのお通夜から流れてきた喪服姿の人が沢山いるなかで、堀さんに近い人でさえも「堀がこんな作品をつくっていたなんて知らなかった」というようなレア…

●堀禎一のピンクの作品はすべてDMMで観られる。成人映画ではなくR-15になってる。 DMM.com 堀禎一の検索結果 『マル秘配達人 おんな届けます』がデビュー作の『宙ぶらりん』(2003年)で、『不倫団地 かなしいイロやねん』が『草叢』(2005年)で、『団地妻 ダブ…

●訃報ですというタイトルのメールをクリックして開いたら、堀禎一さんが特集上映の舞台挨拶直前に倒れてそのまま亡くなったと書かれていて、一瞬、意味がよくわからなかった。そんなことがあるのか。愕然とし、そしてその後、強い後悔がやってきた。堀さんご…

●ポレポレ東中野で上映中の『夏の娘たち〜ひめごと〜』にかんする、監督・堀禎一と主演・西山真来へのインタビュー「イメージは必ず超えられていく」(NOBODY)。 http://www.nobodymag.com/interview/natsunomusume/index.php 以下は、上記の記事の堀禎一監督…

●紛失したと思っていたコピーが、けいそうビブリオフィルの連載のための資料の山のなかから発掘された。エリー・デューリングの論文、「持続と同時性---ホワイトヘッドとベルクソンにおける時間的パースペクティブと相対論的時間」(「思想」2009年12号)。『…

●けいそうビブリオフィルの連載は、次回からとうとう、『君の名は。』と『輪るピングドラム』を扱う最終章に入る予定(2回分か3回分くらいかけて書くつもり)。そのために、改めてさらに、相対性理論の勉強をする必要がある(超泥縄式です)。それで、『一般相対…

●東中野まで『夏の娘たち〜ひめごと〜』を観に行く余裕がない。『東京のバスガール』(堀禎一)を家でDVDで観た。この映画の発展形が『夏の娘たち』ということになるのだろうか。 何か事件が起こるというより、ある人間関係の提示(描出)と、その展開(時間発展)…

●8B33の合宿、最終日。ずっと静かなところにいたので、東京駅で新幹線を降りると、騒音のすさまじさに狼狽した。すごく音が大きく、攻撃的に感じられ、普段はもっとぼんやり混じって感じられる様々な音の一つ一つが、くっきりと聴こえて、強烈過ぎてしばらく…

●8B33の合宿、三日目。いろいろと濃かった。

●おしらせ。けいそうビブリオフィルに、「虚構世界はなぜ必要か?」の21回目、「哲学的ゾンビから意識の脱人間化へ/『ハーモニー』と『屍者の帝国』」が公開されています。 http://keisobiblio.com/2017/07/12/furuya21/ ●8B33の合宿、二日目。

●8B33の合宿、一日目。昨日の日記では「山にこもる」と書いたけど、「森にこもる」という感じでした。蛍を見た。

●明日から、8B33の合宿で、三泊四日で山にこもってきます。

●以下は、1月20日の東京新聞の夕刊に掲載された、東京国立近代美術館「endless山田正亮の絵画」の美術評のテキストです。 五千点を越える絵画を残した山田正亮は「自分の作品の展開は体系化されていて円環状になっている」という発言をしています。画家の生…

●以下は、3月3日の東京新聞の夕刊に掲載された、パナソニック汐留ミュージアム「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」の美術評のテキストです。 象徴派の画家、ギュスターブ・モローの教室で共に学ぶ学生だったマティスとルオーは、その後も生涯の…

●以下は、4月7日の東京新聞の夕刊に掲載された、三菱一号館美術館「オルセーのナビ派」展の美術評のテキストです。 一八八八年、ゴーガンの元を訪れたポール・セリュジエが、ゴーガンの指導によって描き上げた一枚の小さな板絵が彼の仲間たちに与えたインパ…

●お知らせ、というか、これを書いている時点で既に過去ですが、東京新聞、7月7日の夕刊に、国立新美術館のジャコメッティ展の美術評が掲載されます、というか、されました。 ●以下は、5月26日の東京新聞、夕刊に掲載された、平塚市美術館の「リアルのゆくえ-…

●東京都美術館で「エピクロスの空き地」を観た。東海道線が人身事故で止まってしまって、上野まで行ったのに展示を一つ観る時間しかなかった。 http://mniizeki.wixsite.com/epicurus 「エピクロスの空き地」は、観ていて飽きない、とても楽しい展示だった。…

●アニメ版『屍者の帝国』も改めて観た。長くて複雑な話を二時間でみせるために原作の要素をいろいろ省いているのは仕方がないとして、意識=菌株という部分を抜いてしまったら、そもそものこの物語の意味がなくなってしまうのではないかと思った。おそらく意…

●アニメ版『ハーモニー』を改めて観た。アニメ版ではラストに原作とは異なる結構大きな改変があって、伊藤計劃のファンからは大抵評判が悪い。アニメ版で主人公トァンは、ミァハが望んでいる「すべての人間が意識というものを失う」世界は受け入れるのだけど…

●六月に撮った写真、その二。