●デッサン会に出かけようと支度をして、出がけにスケジュールが書かれた表をチェックしたら昨日だった。最近、こういうことが多過ぎる。若冲の展覧会の最終日を勘違いして観に行けなかったことを反省して、パソコンの横に貼ってある小さなカレンダー(うちにある唯一のカレンダーで、ホルベイン工業が毎年送ってくれるやつ、今年はモンドリアンの絵が印刷されている)に印をつけておいたのに、その印からして間違っているのだった。
●なので、結局今日も一日中制作。こんなに一日中やっているのは、気力が充実しているというよりも、つくっている作品から上手く離れられないということで、それはつまり、作品に入り込むべき適切な点を掴みあぐねていて、あれこれやってみてもどれもどこか違ってしっくりこないという感じだからこそ離れられなくなってしまうということで、要するに迷走ぎみだということなのだが。(ただ、こういう迷走した試行錯誤のなかで、ふっと、今までになかったものが出て来たり、新たな発見が出来たりすることがあったりもするのだが、でもつまり、そういうことに期待する「スケベ心」があるということこそが、作品をちゃんと突き放せていないということでもあるのだった。調子が良い時には、すっと入って、すっと離れることが出来るし、とりあえず今はこれ以上手を入れるべきではないという地点がすんなり分かる。調子が良い時ほど、制作にすぐに飽きる傾向があり、それを「意識」が、もう一つ粘れ、もう少し留まれ、と押し留める感じだ。)