●夜、七時から、展覧会の作品搬入と設営。終わったのが十時半くらいで、そのままバーのスペースで手伝ってくれた二人とビールを飲んで、店を出たのは十二時くらいだった。外に出ると本格的な寒さだった。ギャラリーから駅まで、なんとなく年末感を感じながら歩いた。
●ということで、明日、12月9日から12月21日まで(15日はお休み)、下北沢にある現代HEIGHTS(http://www.gendaiheights.fc2.com/)で個展をします。
作品は、隅っこにちょこっと置いてある小品まで含めると、全部で二十四点展示しました。未発表の新作が七割くらいと、一度発表したことのある作品が三割くらい混じっています。全体で、画家としてのぼくがここ二、三年でやってきたのは「こういうこと」なのだ、ということが分かる展示になっていると思います。ぜひ、観ていただきたいので、よろしくお願いします。
現代HEIGHTSにはGALLERY DenとGALLERY Den.stという二つのスペースがあるのですが、GALLERY Denの方に展示してあるのが「plants」シリーズで
GALLERY Den.stの方に展示してあるのが「geography」シリーズです。「geography」シリーズを発表するのは今回がはじめてです。いままでずっとつづけてきた「plants」シリーズにも、線の機能のさせ方が少し変化した(具象的な空間性にやや近づいた、と言えばいいのか、もうちょっと微妙なことなのですが…)、ちょっとした新展開の作品があります(画用紙にクレヨンで描かれた四点が「それ」です)。
●もう一つお知らせ。もうそろそろ本屋さんの店頭に並びはじめると思われる、早稲田文学の増刊号「早稲田文学π」(http://www.bungaku.net/wasebun/magazine/wasebun314ad.html)に、「夢の場所、フレームの淵」というタイトルの大江健三郎『水死』論が載っています。