●ちょっと長めの原稿のゲラ直しを延々としている。PDFからプリントアウトしたものに手書きで直しをいれていたのだけど、大幅に直すので、あらためてパソコンのテキストファイルで書くことにして、そうなるとなおさら延々と直すことになる。
●呑みながらYoutubeを観ているとヤバいループにはまってしまうことがある。子供の頃に観ていた、今は忘れている(というか、忘れてはいないけど、「思い出す」という経路から外れた記憶の場所に格納されている)古いアニメや特撮ヒーローものなどの動画をたまたま見つけてしまったりすると、おー、そういえばこんなのがあったなあと思い、思いの外はっきりと覚えているところと、記憶していたのとは違っているところとがあったりして、具体物が目の前に示されることで記憶が刺激されてしまい(酔っているし)、そういえばこんなのもあったはずだとか別のも思い出して、それを検索すると大抵動画があって、なくても関連する別物がまた出てきたりもして、そうそう、これこれ、などと次々と観ることになり、気がつくと朝になってしまっていたりする。特に懐かしがっているわけではないのに(特に熱心に観ていたものではなくても、意外なもの――思い出す経路から外れているもの――を思い出すと、その「意外なものが出てくること(自分の頭から、そしてウェブから)」そのものが面白くなってハマってしまう)、酔って軽く抑制が外れていることと、検索するといくらでも出てきてしまうことで半ば自動的に記憶の奥まで降りてゆくことになって、それがまた別の記憶につなかって、歯止めがなくなってしまう。
●そうなると、眠ろうとしても、きっと頭が興奮しているせいなのだろうけど(しかし、「意識」としては全然興奮している感じはないのだ)なかなか寝付けなくなってしまって、さらに困ったこになる。
●そもそも、一日原稿に向かっていたりすると、頭の芯に妙な興奮が残って眠れなくなるからアルコールを呑むわけなのに、それがまた別の興奮を呼んでしまうことになる。それはどちらも、興奮しているという「意識」のない興奮なのだった。