●朗らかであることはとても貴重なことだ。朗らかである人をみると感動する。しかし、朗らかである人の多くは、恵まれた環境にいる人だとも言える。誰でもが朗らかであれるわけではない。だから「朗らかでない」と言って人を批判したり、「朗らかであれ」と強要するのは間違っている。
おそらく、黙っていても人から必要とされるような高い能力をもともと持った人や、特に苦労しなくても生活が出来るくらいお金をもともと持っている人は、そうでない人よりも「朗らか」であることが容易い。しかし、そうとはいっても、すごく頭が良くてお金持ちでもすべての人が朗らかであるわけではないので、その人がいかに恵まれた環境にいようと、「朗らか」であるのなら、それだけで尊敬に値すると思う。「朗らか」であることを、ただただ讃えたい。
問題なのは、頭も良くなしい特に秀でた能力もなく、お金もないという状態で、いかにすれば「朗らか」でいられるかということではないか。それはもう、とても重要で切実なことではないかと思う。怒りさえも朗らかにありたいと思う。