2021-08-04

●きちんと定義できるわけではないどころか、今朝、思いついた(三浦俊彦の講演を観ての)思いつきなのだけど、フィクション、思考実験、シミュレーション、可能世界は、それぞれ、かなり近い位置にいて密接に相互作用しているのだけど、その出自というか、「現実」との関係はそれぞれに異なっているものなのではないか、というメモ。

すごく雑だが見取り図を示すと、

「フィクション---(演劇・音楽などのいわゆる「芸術」や哲学)---思考実験---(SF、ミステリ、ゲーム、VR)---シミュレーション---(分析哲学、論理学、数学)---可能世界---(倫理?あるいは運命?)---フィクション---」

みたいな感じ(フィクションと思考実験の間に芸術や哲学があり、思考実験とシミュレーションの間にSFやミステリがあり…、と読む)。

この図には、左に向かう矢印(←)で表現される「行為、出来事、有限反復、表層、形式」というベクトルがあり、右に向かう矢印(→)で表現される「構造、深層、無限反復、計算、確率」というベクトルがあると、考えられる。また、左に行くに従って(このわたしの)身体の介入の度合いが強くなり、右に行くに従って弱くなる、と考えられる。

フィクション←思考実験←(行為、出来事、有限反復、表層、形式)・( 構造、深層、無限反復、計算、確率)→シミュレーション→可能世界

(そして、行為(一)と確率(多)を結びつけるのが「倫理」あるいは「運命」である、と。)

ただ、こうして書いてみると「普通」だな…。