2022/03/04

●夢。何人かで港を歩いている。港から砂浜につながる境のところにシャワーがついていて、水が上から降っている。そのシャワーに気づかずに通り抜けようとして、服を着たまま水を浴びてしまう。しかし、ずぶ濡れになったことで、海へ入ろうという皆の気持ちがいっそう高まる。意気揚々と海へと歩いていく。先を行く誰かが、ぎゃっと声をあげて後ずさる。足下を見るとアリの大群が蠢いている。たくさんいるアリの、一匹一匹が、その動きまで含めてはっきりと見えている。あまりによく見え過ぎることに戸惑う。アリを見ている時は夢だと自覚している。

●夢。どこかからのびてきた手で、いきなり顎を掴まれる。抵抗するように首を振ると、その首の動きで目が覚める。横向きに寝ていて、自分の左手が唇のあたりに触れていた。しかしそれも夢のつづきで、目が覚めると手は顔のどこにも触れていない。その時また、向かいからのびてきた手で顎を掴まれる。この向かいから延びている手こそが自分の手なのだという夢。

(眠りと目覚めの間で、手の位置とその所有感の混乱はよく起こる。)