2025-11-09

⚫︎『ぼくたちん家』、第五話まで。当初予想していたよりも、ずっと素朴なファンタジーという感じで、でもそのベタな(素朴な)ところがいいんじゃないかと思えてきた。父親(光石研)も、(確かに「ダメな人」ではあっても)最初に出てきた時の印象ほどは悪い人ではないみたいで、つまり本当に嫌な奴や悪い奴が一人も出てこないという意味でファンタジーなのだが。

演技も演出もそれほどクオリティが高いわけではないし、いろいろベタにセリフで説明しちゃうよね、というかそもそも物語やエピソードがかなり図式的だよね、とか思うけど、そのくらい緩くてちようどいいのではないかとも思う。強いものよりも緩いものの方が好ましい。アパートのセット・空間がとても良いので、これをもう少し上手く使ってくれたらなあ、とは思う。

(ただし、「セリフで説明する」ことが必ずしも良くないわけではない。麻生久美子の「横領に至る過程」を、うざい回想シーンを一切交えずに彼女の演技とセリフだけで表現したのはとても良かった。さらに、麻生との世代の違いを表す坂井真紀の過去エピソードもセリフだけでやりきっていて、一見何気ない、喫茶店での二人(+一人)の対話だけど、この場面は見かけよりも大胆な「語り」だと思った。)

⚫︎手越祐也を見ていると、若い頃の長江健次(フツオ)を思い出す(と思って、ネットで検索して実際に写真を見てみるとそんなには似ていない)。