2026/01/14

⚫︎(1月11日の日記の続き)ツタヤディスカスでレンタルしたDVDで『ヘリウッド』(長嶺高文)。四十数年ぶりの再会だが思っていた以上に酷かったし、そして見事なくらい面白くもなかった。ただ、これが80年代初頭の空気だよなあというノスタルジーはたっぷり味わえた。

(マジレスするとすれば、マニアックで悪趣味的な「要素」を色々かき集めてくるだけで満足してしまっていて、それをどう組み立てるのかというところまで考えが至っていないのだなあ、と。でも、あの時代は(ぼく自身も含めて)まあ、こんなもんだったよなあとも思う。)

⚫︎この企画を『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』に続いて鈴木清順が監督をしていたらどうだっただろうと妄想した。同時代的には同じようなカルトと分類されるとしても、時代を越えるカルトと越えられないカルトがある。その違いは同時代では見えなかったりする。だが、時代を越えられないからこそその時代を色濃く反映しているということもある。

(「カルト」という言葉は当時はまだ一般的ではなかったが。)

⚫︎映画の中で遠藤賢司の「通好みロック」という曲が演奏されるが(1月11日の日記を参照されたい)、この「通好み」というのは(まだ「オタク」という言葉がなかった時代の)オタクを意味するのだな、と思った。大瀧詠一にも「趣味趣味音楽(ミュージック)」という曲があるが、これもまた、オタクという言葉の未だない時代のオタク的なものの表現だろう。

(追記。中学一年か二年の時にA LONG VACATIONを聴いて感激し、貸しレコード屋で過去のアルバムを何枚も借りて聴くのだが「え、全然違うじゃん」と失望した思い出があるが、今は、ブレイク以前の「こんなことやってても絶対売れないだろ」という方のが良いと思ってしまう。)

大滝詠一 趣味趣味音楽

https://www.youtube.com/watch?v=GP3z-5B-J1Y