2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

●一か月かかった作業を終え、無事に送り出す。そしてたっぷり寝る。 ●昨日のイベントで西川さんが勧めていた、ゲーデルを間違って利用した人を挙げて、どう間違っているのかを一つ一つ解説した本とは、多分これのことだと思う。『ゲーデル不完全性定理 利用…

●下北沢のB&Bに、清水高志さんと西川アサキさんのイベントを聞きにゆく。清水さんと西川さんが仲がいいことは知っているけど、でももう一方で、西川さんが、清水さんが強力に推している最近の現代思想の潮流(思弁的実在論とかオブジェクト思考哲学とか)には…

●まだ完全に終わったわけではないけど、忙しさはとりあえずひと段落ついた。ホッとした。ホッとして髪を切りに行った。 ●セザンヌが観たいな、と思うのだが、今、箱根でセザンヌ展をやっていて、そっちに出てるから近代美術館に行っても「大きな花束」は観ら…

●深夜アニメ。『放課後のプレアデス』8話は、ぼくが勝手に「相対性理論的な感情」と呼んでいるタイプの話だった。まあ、『トップをねらえ!』そのままという感じ。「トップ」では、ノリコとお姉さまペアの最初のテスト的な仕事が太陽系の周縁地帯であり、それ…

●道路を挟んだ向こう側で、なにか緑のものが、かなりまぶしく光っていた。光は、強くなったり、弱くなったりする。

●まだ、五月だ。

●実は今月はけっこう忙しくて、それも今週末くらいまでが山場で、こういう、本を読んでいる余裕がない時に限って、つい本をたくさん買ってしまう。読めないことを買うことで代償しているみたいに。 ●今週を乗り切ったら、まずは読みかけで止まっている『人は…

●今期のアニメはどれもイマイチ冴えていなくて(現時点で、今後の「大化け」が期待できるのは『放課後のプレアデス』くらいだが、このまま行くと尻つぼみになってしまう感じもする)、例えば『長門有希ちゃんの消失』の8話目はいわゆる温泉回なのだけど、「み…

●たまたま、ツイッタ―での仲山ひふみによる「世界制作のプロトタイプ」展へのコメントと、それを受けたキュレーター上妻世海との応答をみかけ、それがとても興味深いものだったので、何年ぶりかで「美術手帖」を買った(まだ読んでいない)。仲山発言は、現状…

●関係のシンギュラリティというのがあり得るとするなら、文脈のシンギュラリティというのもあり得るのではないか。というか、あらゆる文脈がシンギュラリティをもつから関係のシンギュラリティが可能なのではないか。 ●文脈は、あらかじめ「ある」のではない…

●五月だ。

●マーク・スタインバーグというメディア論の研究者が書いた『なぜ日本はなのか』という本の序章を読んでいて、ちょっと気になったことがあった。筆者は、自分が日本語を学ぼうと思った動機はマンガやアニメが好きだったからではなく、仏教や日本の古典文学に…

●「倒錯論のアクチュアリティ」(河野一紀)は、『人はみな妄想する』(松本卓也)に欠けている「倒錯」について、ざっとおさらいしておこうというくらいの気持ちで読んでみたのだけど、そこに描かれていた「倒錯」と「科学」との相同性に関する議論は非常に興味…

●昨日の日記の補遺。倒錯者の実践における「欲望」と「愛」、社会的紐帯について。「倒錯論のアクチュアリティ」(河野一紀)の「3.欲望と愛」より(要約)。 ●神経症者に比べ、倒錯者はより果敢に「身体の享楽」という謎に接近する。しかしそれは、享楽に関して…

●ラカン派における「倒錯」の構造の基本を、河野一紀「倒錯論のアクチュアリティ」(「現代思想」5月号)を読む(要約する)ことで、ざっとおさらいしてみる。 ●まず前提となる構図。『人はみな妄想する』(松本卓也)によれば、ラカンは、人間はすべて神経症、精…

●深夜アニメ。『長門有希ちゃんの消失』。6話では、半ばやけくそ気味に、「あー、もうこの世界を受け入れるしかない」と感じて、なんとか受け入れられたと思っていたのだけど、7話になって、キャラクターのゲシュタルト崩壊のような事が(ぼくのなかで)起こっ…

●それが夢だとは分かっていた。高校の修学旅行という設定で、実際に(現実で)何度も行ったことのある美術館を訪れていた。建物がどうなっているかも分かっていたし、作品の配置などもだいたいは分かっていた。その美術館は、大阪と広島のちょうど真ん中あたり…

●お知らせ。明日5月15日づけ「東京新聞」夕刊に、新川のミルクイーストでやっている「無条件修復 Pre-Exhibition」についてのレビューが掲載される予定です。 http://milkystorage.tumblr.com/post/116376820496/unconditional-restoration-pre-exhibition ●…

●「現代思想」に載っている鼎談「自閉症スペクトラムの時代」(内海健・千葉雅也・松本卓也)を読んでいて樫村晴香をはじめて読んだ時のことを少し思い出した。 それとはまた別の話として、ぼくが精神分析に惹かれるのは、その非社会的な性格によるのかなあと…

●『人はみな妄想する』(松本卓也)と『クローズド・ワールド』(P.N.エドワーズ)を読み始めた。 (『人はみな妄想する』は、ラカンの心的構造における神経症と精神病について書かれているということなのだが、「仮性妄想」とか「一般化排除」とか、今まであまり…

●『建築と日常』(No.3-4)に載っている「建築は演算によってのみ出現する」(岡粼乾二郎)に次のようなことが書かれている。 《また加えれば、開かれた演算可能性とは、さまざまな出来事が起こり得ること、事件が起こることと同じではない。事件も出来事も計算…

●原稿を書いていた。 ●深夜アニメ。ここまで観つづけているのは、『レーカン!』、『山田くんと7人の魔女』、『放課後のプレアデス』、『長門有希ちゃんの消失』、『電波教師』、『境界のRINNE』(これは深夜じゃないけど)、『プラスティック・メモリーズ』。 …

●清澄白河のTAPギャラリーで大谷佳「計測ノート」、新川のミルクイーストで「無条件修復 Pre-Exhibition」のトーク。 ●「無条件修復」のトークで、トークが白熱している間もずっと「jump from」(谷口暁彦)という作品から脱力した単調な鼻歌がだだ漏れのよう…

●2007年に公開された、日系アメリカ人画家ジミー・ツトム・ミリキタニに関するドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』が(『ミリキタニの記憶』という新作と一緒に)、一日だけ上映されるみたいだ。 http://www.nekonomirikitani.com/ 公開された年の「映画芸…

●『幽霊の真理』の最後の最後の方で、それまで徹底して抽象的なことしか語らなかったアラカワが突然、自分の子供の頃の話をはじめ、それがあまりに強烈な経験なので驚くとともに、ああ、これがアラカワなのかと納得もする。 (この経験はあまりに強すぎて現実…

●ミルクイーストの「無条件修復 Pre-Exhibition」がすごく面白かった。 《〈修復〉とは、「これしかない」にもかかわらず、他ならぬ「これ」に具体的な介入措置を行うという、一つの賭けなのだ。》 http://milkystorage.tumblr.com/post/116376820496/uncond…

●『幽霊の真理』から荒川修作の発言をもう少し引用する。 この前、尾道に行った時、尾道に住む友人とぼくとで「マティスとデュシャンは裏表(双対)だ」という話をしていて、それについて一緒に行った別の友人から、帰りの新幹線のなかで、あの話をもう少し詳…

●以下は『幽霊の真理』における荒川修作の発言から引用。この発言がなされたのは94年。 《くわしくお話しましょう。私たちの身代わりになってくれるような団地、集合住宅のブループリントができ上がったところです。そこに共同で住む人びとの知覚や感覚を、…

●夕方、近所をふらふら歩くだけで限りなく気持ちがいい。五月。 ●こんな映画があるのか。『スライ・ストーン』 http://www.curiouscope.jp/SLY/index.html ●先日、ペンローズの話をしていて、『心の影』を読んでおこうかと思って検索したら、出版社では品切…

●横浜で、浪人時代の恩師を偲ぶ会があった。通っていた予備校のすぐ近くの、追悼展が行われている会場。 何が起きたのか分からないが、目が覚めた時からひどい腹痛、下痢、吐き気で、布団のなかでずっと苦しんでいて、とうてい出かけられるような体調ではな…