寝不足、だるい。
日曜日の朝のホームは、ゆったりと静かな感じ。時間がゆっくりと流れる。
電車が止り、ホームに降りても、人々はいつもよりゆっくりとした速度で階段へと向かって歩いてゆく。人々の靴の底が地面に当たってたてる音も、いつもよりやわらかく、ゆったりとした感じで、コツ、コツ、コツ、と、聞こえる。せかせかと殺気だった感じがない。静かに丁寧な足取りで階段を上る。このゆっくりとしたリズムが、だるい身体に妙に同調してしまう。
改札を抜けて外へ出る。地面の堅さと、靴の裏のやわらかさ、を同時に感じながら歩く。
駅の近くの工事現場も、日曜なので静か。クレーンなどの重機械類も、皆止まっている。それでも、2、3人の人は働いていて、時々、コーン、コーンという金属がぶつかる音がたつ。その音が、かえって静けさを強調する。高く組まれた足場を見上げながら、歩く。
空の高いところから、今年はじめて、ヒバリの声が聞こえた。
国旗などを掲揚するポールに、風に吹かれた木の枝が当たって、音が鳴る。ポールの内側は空洞らしく、その音は、高く、長く、軽く、響く。
今日は一日じゅう、身体のだるさに同調したように、時間はゆったりと流れた。運動や、感覚が、微分されているような緩慢な速度で時間が進むので、かえって、頭が、発熱したように妙に冴え、感覚が波立ってしまうような感じ。
(昨日は昼間ずっと、横浜にいたので、花粉症は楽だったのだけど、今日はひどい。目や鼻だけでなく、咽までが、ヒリヒリしている。群馬県の桐生の猿も、花粉症に悩まされている、と、ニュースでやっていた。)
天気予報では、午後から雨だったけど、曇っただけで、結局降らなかった。