トムと紫陽花

連日、湿っ気た暑い日がつづくなか、7/11の日記に書いた、アトリエへ行く途中にある中学の正門の脇に咲いている紫陽花の花は、今日も変わらず、そこだけ別の次元に接続されてでもいるかのように、この強い日射しや湿気に汚されることなく、文字どおり全く涼し気に、青紫色の花をたっぷりと咲かせているのだった。他の場所にある紫陽花は、もうほとんどが花を残していないし、残っていたとしてもしなしなに萎びて、色も茶色く汚れたようになっているというのに。この、まるでそこだけ連続した時空から切り離されているような、涼し気な非現実感に、頭がくらくらするのだった。