●ぽかぽかと暖かい陽気のせいでか、身体がだるくてぼーっとする。薄ら眠いのに、なんとなく上気していて、寝ようとすると眠れない。テレビのゴッホ(新日曜美術館)を横目で見つつ制作する。
手数が少ない段階で、作品が、これで出来上がっているのではないか、という状態に見える時は、判断が難しくてとても悩ましい。(難儀してようやく形になったという手応えがある時の方が、「自己満足」があるので、作品を手放し(完成と見なし)易い。)余計な手を入れて良い状態を壊してしまうのは最低だが、ちょっとした「気持ちよさ」の段階で満足してしまうのは下らない。そのような時は、自分が何をやりたいのか、あるいは、今、いい感じに見えているその「良さ」は何によるのか、を、根本的に探り直す必要がある。自分が引っかかっているもの(「良い」と感じているもの)が、「貴重なもの」であると信じられるならば、多少の完成度を犠牲にしても、その画面が充分な強さを持つに至っていないと(「弱い」と)感じられたとしても、その「貴重さ」の方を取る勇気も必要だろう。