●展覧会が近づいているからと言って、制作に関しては何も変わりはないのだけど、いろいろと雑用が忙しくなってくる。今日は一日で、展覧会の案内状の宛先・宛名を200通以上書いた。(ぼくはもともと左利きで、「字は右手で書きなさい」と矯正されたので、左右どちらの手でも滞りなく字が書けるので、右手が疲れたら左、左手が疲れたら右、というように交互に書けて、こういう時は便利なのだった。)今時、手書きなのはこだわりがあるからてはなく、案内状を出す宛先の管理がいい加減だからで、人から頂いた名刺やDMなど、住所の書いてあるものは、大きめの紙袋のなかにどんどんと詰め込んでおいて、それを展覧会の直前になると取り出して来て、中身をどさっとひろげて、その紙切れの山を端から崩して、はがきに記入してゆくからなのだった。こういうやり方だと、例えば住所が変わった人などは、3種類くらいの住所が出て来てしまったり(古いものはさっさと捨てるべきなのだが、何故か再び袋に入れてしまったりする)、同じ人物の宛先を重複して書いてしまったり(この名前一度書いたような気がするなあ、と思いつつも、思い違いかも知れないので一応また書いとく)、あるいは、確かあの人の名刺があったはずなのに見つからない、とかいうことにもなってしまう。宛名書きをするたびに、ちゃんと整理しとかないとと思うのだが、発送してしまうともうすっかりほっとして、そんな面倒なことをする気はなくなってしまうのだった。あと、最近の展覧会に来て頂いたで、住所と名前を記入して頂いた方には基本的に案内をお出しすることにしているのだけど、どうしても解読出来ない文字や数字というのが結構あって、そういう時は仕方がないのでパスさせて頂くことになる。それでも、宛名を書き始めたばかりの元気な時は、ああでもないこうでもないといろいろ考えたあげく、当てずっぽうに記入してみたりもするのだが、何枚も書いて疲れてくると、ちらっと眺めて読み取れないと、ああ、これはパス、と、すぐに諦めて次に行ってしまうようになるのだった。