●いろいろとプレッシャー、いろいろと行き詰まり。遠くから聴こえてくる間接的なプレッシャーには慣れていない。気が散ることの多い、もやもやとした日々。経済的なことに限らず、様々なことがらを余裕なく自転車操業でまわしていると、ちょっとした(精神的な?)滞りですぐにいっぱいいっぱいになる。なかば引きこもっているようなものだが、本格的に引きこもるには「蓄え」が必要で、それがない以上、中途半端に目先のことに引っ張られざるをえない。やってることがみんな中途半端だ。自分の「頭」の限界ばかりを感じる。仕事はちょっとだけ進む。しかし、これでよいのか、と躊躇する感じ。いや、もっと先へ進めなければ良いも悪いもない。とりあえず、今やっていることに集中したい。
●吉祥寺の百年で「武蔵野美術」のバックナンバーを買う。いままで観たことのないセザンヌのすごく面白い作品の図版が載っている。あと、フランケンサーラーの小ちゃい図版もとても面白い。すこしやる気が出る。
ジュンク堂新宿店の福永信フェアをのぞく。欲しい本がたくさんあるのだが、勿論お金がないということもあるけど、フェアの初期の段階で、ぼくが一人でレアな本を買い占めてしまったりしたら棚が面白くなくなってしまうし(フェアの本は、売り物であると同時に展示物でもあると思うので)、なにより、レアな希少本を苦労して集めたであろう阪根さんに申し訳ないという気持ちになって、欲望を抑制した。とはいえ、95年に毎日新聞社から出た『養老天命反転地』の写真集と、斉藤環×岡崎乾二郎の対談の載った「みすず」は、ぼくがゲットさせていただいた。あと、福永論を書いている時にはまだ読めなかった「三カ所」の最終回の載った「WB」と、「アナベル・リイ」の福永武彦・訳が載っているポーの詩・詩論集(これは資料)も。『宿題ひきうけ株式会社』(古田足日)を買わなかったことを後悔する。
●それでもけっこう買ってしまったので、カレーうどんの日々が当分つづく。