2025-02-20

⚫︎後期クイーン的問題について書かれた『現代本格ミステリの研究 「後期クイーン的問題」をめぐって』(諸岡卓真)という研究書が2010年に出ているのか。目次を見ると面白そうで、気になるが、定価なら買えるが、すでに定価で買えるところはなく、Amazonマーケットプレイスだと8800円という値段がついている……。

(県立図書館にはあったが、貸出中だった。予約したが、いつ回ってくるかわからない。その頃にはミステリ熱は冷めているかもしれない。)

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法月綸太郎による原論文「初期クイーン論」が掲載された「現代思想」は持っているはずだが(探せばあるはず)、それを「後期クイーン的問題」として一般化した笠井潔の本も、もうなかなか手に入らない感じだ。

後期クイーン的問題はすでに「問題」ではなく、今では当然の「前提」となっており、実作の中にさまざまな形で織り込まれている(実作のバリエーションを生み出す「刺激」にもなっている)、と、ぼくは感じているのだけど、「にわか」なので、「そうだ」と言い切るまではできない。

「問題」が、原理的に解かれるのではなく、さまざまな実践の中で、さまざまなやり方で、その都度、別な解として解かれることで、事実上、ほぼ解かれたことになる。それはたとえば、AIにおける「フレーム問題」が、原理的に解かれることのないまま、LLMによって、いつの間にかぬるっと、事実上ほぼ解決してしまっている、というのに似ているのではないか。