2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

●『マンハッタン・ラブストーリー』を四話まで。2003年のクドカンのドラマ。以前、人から面白いと言われて一話と二話を観たのだけど、その段階ではどこが面白いのかよく分からず、というか相当きっついというか寒いという印象だったのだけど(ネタが枯渇…

●ぼくなんかとは頭の出来がはじめから違うんだよなあということを思い知らされるような人とお会いすることもあるのだけど、でもその時も、勉強ができる系の人と頭の良い系の人とでは基本的な「頭の使い方」に違いがあるということを感じる。以下は雑な類型化…

●法条遙の短編が載っているというので「小説新潮」を買ってきて読んだのだけど、これは面白くなかった。気の利いた短編が書けるような作風ではないことは他の小説を読めばわかるのだけど、それにしても…、という感じ。書き出しから既に面白くなりそうな気配…

●鼎談の原稿の直し。言っている内容はほとんど変えないけど、表現を伝わりやすくしたり、補足をしたりする。字数制限が厳しい媒体なので、ここの表現を変えて二文字分削って、こっちで三文字削って、あと、最後の発言のここを切れるから、これでようやくここ…

●川崎まで、『シュタインズゲート』を観に行く。コンビニで自分が書いた小説をプリントアウトして、電車のなかで、改めて紙の上で読んで細かい修正をする。前の「セザンヌの犬」よりハードというか、当たりが硬いかもしれないと思った。劇場版「シュタゲ」は…

●お知らせ。先月、渋谷アップリンク・ルームで行われた「コラボ・モンスターズ!!の魔」での、高橋洋さん、古澤健さんとのトークライブのレポートが、コラボ・モンスターズのサイトにアップされました。高橋洋さんの作品について話しています。自分で言うの…

●小説を書いていた。昨日の日記に書いた「自分に向けた無茶ぶりの一行」に対する応答をなんとかひねり出し、最後まで辿り着いた。昨日は、無茶ぶりが間違っていたかもしれないと書いたけど、ここ数日停滞した末にひねり出したそれへの対応の部分で、自分から…

●ふと気づいたらもう『シュタインズゲート』の劇場版の公開がはじまっている。 ●今期のアニメ、17日に書いたのに加えて『絶対防衛レヴィアタン』『RDG レッドデータガール』『カーニヴァル』『翠星のガルガンティア』、それぞれ一話を観た。「ガルガン…

●19日の日記に、永瀬さんが応答してくださっています。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130420 ●以下は、応答でもあり、独り言でもあるようなものです。 まず、19日に書いたことはどちらかというと「隙間」という時にぼくがどういうことを考えているのか…

●『機動戦士ガンダムUC』1から6を観た。16日にお会いした時に西川さんから勧められた。西川さんが勧めたのは福井晴敏の小説版の方だと思うのだけど、いきなり小説を10巻分も読むのはちょっとしんどかったのでアニメの方をまず観てみようと思った。ア…

●小説を書いていた。そろそろ終わりが見えてきような、まだであるような。今月中にいったん終わらせようと決意したのだが、終わらせられるかもしれないという感じにはなってきた。 ●藤沢のジュンク堂まで本を買いにゆく。たまに電車に乗る時にかぎって電車は…

●永瀬さんがブログに15日の日記について書いてくださっています。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20130418 対象化できる「穴」と対象化できない隙間(ブランク)についてですが、ぼくは隙間を積極的なものとして考えています。だから、永瀬さんたちの対話に…

●偶然とかランダムとかいう概念は、とても怪しい。たとえば偶然というのは、客観的な意味で因果関係がないということなのか、われわれの現段階の能力によっては因果関係を見いだすことができないということのなのか、それとも、無視してもよい程度の因果関係…

●今季のアニメ、適当に『進撃の巨人』『あいうら』『断裁分離のクライムエッジ』『はたらく魔王さま』『フォトカノ』『革命機ヴァルヴレイヴ』『惡の華』『デート・ア・ライブ』の、それぞれの一話を観たけど、どれも、あまりつづきを観たいとは思えなかった…

●神楽坂の出版クラブで、金子遊さん、西川アサキさんと鼎談。金子さんや西川さんたちと会ったときの飲みはいつも長くなる。初対面の、吉祥寺「百年」のイベントの時は打ち上げが延々七時間もつづいた。今日も、気がついたら六時間くらい飲んでいた。まだ仕事…

●ベーコン展についての「組立」の対話をだらだら聞いていたら夜中になってしまった。 http://kumitate.org/ ぼくに見えたベーコンは、永瀬さんの観方とも上田さんの観方ともずいぶん違うなあ、と、ほとんどずっと、いや、それは違うんじゃないか、と思いなが…

●引用、メモ。『量子宇宙への3つの道』(リー・スモーリン)より。 この宇宙には、古典物理学的な意味では、時間もなく、空間もなく、ものもなく、ただ、できごととその因果関係だけがある。それ以上分割できない「できごと(情報)」の最小単位(コンピュ…

●三、四時間かけて書いた日記を結局全面的にボツにした。たまにこのような泥沼にはまってしまうこがある。いくら一生懸命でも、泥沼にはまっていることは努力していることとは違う。粘って直せばよくなるものなのか、直してもダメなものなのか、見切りをつけ…

●説明することの、胡散臭さの面白さ。説明する、というのはつまりアナロジーのことで、あることがらによって表現されるものを別のことがらによって表現されるものに置き換える、変換するということだろう。たとえば、数学的な概念を数式によって表現するとい…

●小説を書いていた。少し進んだ。少ししか進まない。先を急ぐわけにはいかないが、あまりいつまでもだらだらやっているのも良くないと思うので、四月いっぱいでなんとかいったん最後まで行きたい。 書くことは、自分の頭のなかを覗いているような感じでもあ…

●竹橋にベーコン展を観に行った。ぼくは今までベーコンを面白いと思ったことはなかったし、だから特に興味もなかったのだけど、この展示を観てかなり認識がかわった。なんというか、普通にいい絵だった。図版や印刷物では決してわからないタイプの、油絵の具…

●リー・スモーリン『量子宇宙への3つの道』を読んでいた。リー・スモーリンは、(例えばドイッチュのようには)多宇宙論を支持しない。しかしここにあるのは、対立というより相補性であるように思われる。 視点を一つに固定すれば(客観を想定すれば)、宇…

●お知らせ。「すばる」五月号に、『ギッちょん』(山下澄人)の書評を書きました。この本に収録されている「トゥンブクトゥ」は、最近読んだ小説ではもっとも驚かされ、そして「やられた」と思わされました。 ●来月で引っ越して一年になる。二十年以上住んだ…

●『404 Not Found』(法条遥)を読んだ。法条遥という人はやはり面白いと思ったのと同時に、でもこれは作品としては『バイロケーション』や『リライト』と比べるとかなり落ちると言わざるを得ない感じもした。逆に言えば、出来の悪い作品なのに、なぜか面白…

●今更という感じだけど『アザーズ』(アレハンドロ・アメナーバル)を観た。ラストはやはり面白いと思った。ネタバレになるけど、世界の内蔵と外皮とがひっくり返って入れ替わるという感じが見事に出ていたと思う。たんに、こちらからの視点とあちらからの視…

●新宿で山方伸さんの展示を観た。 http://reflection.mmproj.com/ 普通にものを「見る」ときには、異なる層として、あるいは別のカテゴリーとして受け取るものを、写真は、印画紙の上の像としてフラットに配置し、フラットに見せるという傾向がある(写真の…

●お知らせ。明日、四月五日付けの東京新聞夕刊に、東京都美術館でやっている(七日までですが)エル・グレコ展のレビューが載る予定です。「趣味」という観点からすると、ぼくにとってグレコはちょっと受け入れ難い画家なのですが(特にあの、絵の具のヌルヌ…

●三月に撮った写真、その二。

●『リライト』(法条遥)。すごく面白かった。いろいろ無理があるとか、細部が粗い(というか薄い、全体に作家の「幼さ」――若さ、ではなく――が出てしまっている感じ)とか突っ込みどころは多々あるとしても、それらを補って余りある面白さ。そもそも話の前提…

●三月に撮った写真、その一。