2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

●必要があって『中二病でも恋がしたい!』を観直していた。面白かったのだが、その過程で「鎖音プロジェクト」というものに行き当たった。けっこう有名な人たちらしい。アニメのオープニング映像などを実写で再現している。男子校的なというか、ホモソーシャ…

●ある映画をYouTubeで観ていた。フランス語がまったくわからないので、自動翻訳機能を使ってみたのだけど、シュールな日本語の字幕が飛び出すばかりで、なにを言っているのかよくわからない。それでも、書き出して並べてみると、どんなことが話題になってい…

●本当に毎日雨ばかりだな。 ●3Dフラクタルの映像が観たくて、YouTubeの検索ボックスに「3D」と入力したら途端に「3代目 J ナントカ」が出てきた。あらゆる「3D」より「3代目」の方が強いのか。 ●3Dフラクタルとは関係ないけど、このPVいいな。イ・ラン「プロ…

●渋谷でベクション(西川アサキ、掬矢吉水、柄沢祐輔、古谷利裕)の会合。詳しいことは企業秘密になってしまうので、書けることをさらっとメモしておく。 VRによって、現代美術が捨ててしまった近代絵画の可能性を引き継ぎつつ拡張・発展させることが可能なの…

●ちょっと前にハリウッド版『Ghost In The Shell』の宣伝で短い五つの映像が公開されていたけど、間違った方向に行っちゃってる臭いがぷんぷんして、嫌な予感しかしない。 「攻殻」にある程度のオリエンタリズムの風味を入れてくるのはいいとして、でもこれ…

●(昨日のつづき)『結婚』(鈴木清順)で陣内孝則は、原田貴和子に求婚する時に「君の子供を妊娠したい」と言う。しかも、これを絶対の決めセリフであるかのように言う。これはどういうことなのか。これを、たんに男女の関係(役割)の転倒だと考えるとあまりおも…

●鈴木清順の『結婚』(93年)を観ることができた(黒川さん、ありがとうございます)。すごい映画だった。 そもそも、セシールが製作する「結婚」をテーマにしたオムニバス映画の一編に鈴木清順と浦沢義雄のコンビを入れてくるという企画が何故成立するのかがよ…

●ポレポレ東中野に『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』(黒川幸則)を観にいった。劇場で詩人の佐藤雄一さんと会った。佐藤さんはこの映画にすっかりハマったようで、ポレポレで上映されている七日間で五回観に来たと言っていた。他にもリピーターは多いよう…

●VHSでリヴェットの『パリでかくれんぼ』(95年)。三日連続で深夜にVHSで観るリヴェット。楽しかった。ちょうど、七十年代、八十年代、九十年代の作品を順番に観たことになる。呪われた映画作家の代表だったリヴェットが、九十年代になると「かわいい女の子が…

●昨日につづいて、VHSでリヴェットの『嵐が丘』(85年)を観た。おそらく、レナート・ベルタの繊細な撮影を台無しにするかのような画質であろうと思われるが、それでもすばらしかった。『地に堕ちた愛』(84年)と『彼女たちの舞台』(89年)の間に、このような端…

●全然使ってなかったVHSの再生機を奥の方から引っ張り出してきて、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』をすごくひさしぶりに観た(VHSのソフトを持っている)。今見ると、VHSの画質はかなり厳しいものがあるけど(テープ自体の経年劣化もあるかもしれない)、でも…

●今年の夏はとても暑かったので、九月に入っても暑さはしつこく居座るのではないかと期待していたのだけど、本当にあっさり去って行ってしまったなあ、と。夜中に寒さで目を覚ます。靴下をはく。

●夏の川原の光に促されて、回り道して一時間かけてアトリエに行き、一時間かけて帰ってくる(最短距離を歩けば12、3分)という習慣はまだつづいている。いや、帰り道はもうすっかり暗いので30分くらいか。 しかし、夏はもう完全に終わってしまっている。ここ半…

●ふと思ったのだが、日本(語)の小説で『壁抜けの谷』(山下澄人)比較されるべきなのは『あっぷあっぷ』(福永信)なんじゃないだろうか。 昨日の日記で、年老いた男と若い女とが互いの夢を覗き合っているということを書いた時、それとすごく近いイメージの小説…

●17日から、ポレポレ東中野で『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』の再上映がはじまる。 http://villageon.ooo/ 『甦る相米慎二』という本の最後に、現存するほとんど唯一のものであると思われる、相米自身によるまとまった自作の言及が収録されている。そ…

●お知らせ。9月16日付けの「東京新聞」夕刊に、谷中のSCAI THE BATHHOUSEの「アニッシュ・カプーア展」についての美術評が掲載されます。 美術作品というものが、物質を加工することで、それを観た人の空間や世界の認識、あるいはその人の存在までもを揺るが…

●お知らせ。勁草書房のウェブサイト「けいそうビブリオフィル」で連載している「虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察」の、第八回「相対性理論的な感情 『ほしのこえ』と『トップをねらえ!』」が公開されています。 http://keisobiblio.com/author/fur…

●「思想」の2009年12号を閲覧、複写するために神奈川県立図書館まで行く。エリー・デューリングの論文(「持続と同時性---ホワイトヘッドとベルグソンにおける時間的パースペクティブと相対論的時間」)が目当てだったけど、同じ号には松野孝一郎の「記号過程…

●『甦る相米慎二』(木村健哉・中村秀之・藤井仁子 編)を今頃になって読んでいる。 ぼくにとって相米慎二は、中学一年の時に『翔んだカップル』に出会って以来、十代を通じてずっと熱狂し、リアルタイムにその都度大きな衝撃を受け続けた作家で、だからこそ後…

●『スローなブギにしてくれ』(藤田敏八)をDVDでなんとなくだらっと観ていた。時間があるなら、他に観たい映画もあるのだけど、あまり傑作とは言えないであろうと予想される映画を、気を抜いてだらっと観ていたいという時もある。この映画はずいぶん前に(かな…

●『ほしのこえ』と『トップをねらえ!』についてのテキスト(「相対性理論的な感情」)を書いていて、そういえばこれらはそれぞれ、この夏話題の『君の名は。』『シン・ゴジラ』の監督の一作目なのだなあと気づいた。 『ほしのこえ』が2002年で、『トップをねら…

●SCI THE BATHHOUSEのアニッシュ・カプーア、すごく良かった。 カプーアはすごくメジャーな作家だから、巨大プロジェクトみたいなこともいろいろするけど(そういうものは写真でしか知らないけど)、この展示では、シンプルでコンパクトなものに絞られているこ…

●国分寺のスイッチポイントで百瀬文「山羊を抱く/貧しき文法」。観て、ぽかーんとしてしまったが、後からじわじわくる。面白い、とか、傑作、とかいうより、味わい深い。複雑で、微妙。笑えるか、引くか、考え込むか、どれに転ぶか分からない。滑稽で、挑発…

●『建築家・坂本一成の世界』という本が届いた。この本をつくるために、編集の長島明夫さん、ブックデザインの服部一成さん、「House SA」と「宇土市立網津小学校」の写真を新たに撮ったqpさんたちが「散田の家」、「散田の共同住宅」「水無瀬の町屋」を見学…

●東京都写真美術館の杉本博司を観たのだけど、「根本敬」系の電波臭がすごかった。三階に展示されている物はすべて貴重な本物なのだろうけど、ああやって並べられるとインチキなまがい物にしか見えなくなるところがすごい。そして、(様々な有名人による)手書…

●ずいぶんと久しぶりに『北の橋』(リヴェット)をDVDで観た(VHSのソフトは持っているのだけど…)。『スーサイドサイドカー』(鎮西尚一)を観たら『北の橋』が観たくてたまらなくなって、そのためにTSUTAYA DISCASに入会した。 (日記を検索したら、前に観たのは2…

●八月に撮った写真。その三。 (八月は多くの時間を外で過ごした。アトリエまで歩いて12、3分だが、遠回りして、一時間かけて行き、一時間かけて帰った。雨の日も傘をさして歩いた。それはまだつづいている。だから写真をたくさん撮った。)

●八月に撮った写真。その二。

●八月に撮った写真。その一。

●渋谷で会合。 ●今まで食指が動かなくて未見だった『星を追う子ども』(新海誠)をDVDで観たのだけど、予想外に良かった。新海誠が重要な作家であることは間違いないとして、でも、好き嫌いで言えばどうしても好きにはなれなかったのだけど、この作品は好きと…