2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

●トランプという存在がやったことで一番大きいのは、アメリカの国民の間にはっきりと目に見える分断線を引いてしまったということではないか(それはイデオロギー的というより、経済的な---主に経済構造に起因する---分断線なのだと思う)。少なくとも国民の半…

●Suchmosは、和製ジャミロクアイと言われているのか。なるほど。ぼくはジャミロクアイ、とても好きだった。一時期ジャミロクアイばかり聴いていた。というか、「Virtual Insanity」はもう二十年以上前なのか(マジで驚いた)。二十年経って、我々は既に完全に(…

●星野源の「恋」をいまさらはじめてちゃんと聴いたのだけど、「指の混ざり、頬の香り」の部分の詞を今までずっと「指の股に、頬の香り」だと思って聴いていて、すごい独特なフェティシズムで面白いなと思っていたのだけど、(「指の混ざり」というのは表現と…

●「現代思想」のブロックチェーンとビットコイン特集の西川さんの論考を読んでいたら、最初のところにさりげなく『ガンダムUC』のマリーダさんの台詞からの引用があって、おおっ、と思った。この台詞、昨日聞いたばかりだ、と。《そんなものがなくても生きて…

●ひたすら『ガンダムUC』を観て過ごす一日。 うーん、これはやはりニュータイプがあるからこそ成り立つ話なのかなあ、と。ニュータイプが信じられるならバナージに賭けるということなのだけど、信じられないならばフル・フロンタルの方がマシということにな…

●ずいぶん日が長くなってきた。 ●『逆襲のシャア』を観て、『ガンダムUC』を観直している。シャア、フル・フロンタル、バナージ(+ミネバ)、そして『ガッチャマンクラウズ』のルイ(+人工知能X)。「社会を変える」というフィクションのなかにいる、この四人…

●いつも気になるのだけど(どうでもいいと言えばどうでもいいけど)、「賞をとる」というのは日本語として正しいのか。賞は「受ける」もので、だから受賞というのではないか。「賞」の能動性は受賞者にあるのではなく授与者の方にある。自分から能動的に応募し…

●ある曲を聴くことで過去のある状態が強く喚起されるということがある。それは、当時好きでよく聴いていた曲ではなく、ほとんど意識していないけど、知らないうちに耳に入っていたというような曲で起こりやすい。たとえば、来生たかおの曲を聴くと、中学の下…

●そこに参加しているプレイヤーでさえ、今何が起こっているのかよく分からずに、ただ「何か新しいことが来てる」という予感に巻込まれ、そのなかで試行錯誤していて、その個々の試行錯誤が奇跡的に連鎖するという状態が起こった時に、そこに何か新たな面白い…

●『有限性の後で』(カンタン・メイヤスー)の第一章から第三章までの議論は、次のことを導く。即自的なものは存在し、思考可能であり、非理由律と無矛盾律に従う。メイヤスーによるこの証明が仮に正しいとするのならば、このことによって、何が言えるのか。 …

●山本現代に「Malformed Objects」を観に行った。 http://www.yamamotogendai.org/japanese/exhibitions 初日に行ったのは、なによりキュレーターの上妻世海によるステイトメントが(直接的にこの展覧会のステイトメントではないようだけど、展示がはじまる直…

●『ヘリコプターマネー』(井上智洋)を読んだ。 井上さんとはじめてお会いしたのは五年くらい前、西川アサキさんとのトークイベントの打ち上げの時で、とても印象に残っているのだけど、西川さんは井上さんのことを「この人は世界を救う理論を持っている人だ…

●おお、芥川賞、山下さんだ。おめでとうございます。 受賞作ではないですが、去年「文學界」11月号に書いた『壁抜けの谷』の書評(「わたし」と「あなた」と「ここ」と「そこ」)をnoteにアップしました。受賞作『しんせかい』の書評は、今出ている「新潮」2月…

●お知らせ。けいそうビブリオフィルで連載している「虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察」の第14回、「量子論的な多宇宙感覚/『涼宮ハルヒの消失』『ゼーガペイン』『シュタインズゲート』(4)」」が公開されています。 http://keisobiblio.com/2017/…

●久しぶりにリアル書店に行ったのだけど、リアル書店は恐ろしいところだ。なかをぶらぶら歩いているだけなのに、一万円を超えるお金が消えている。 ●「現代思想」のビットコインとブロックチェーン特集はまだ出ていなかった。この前、西川アサキさんにお会い…

●検索しても見つからなかったのでぼくの記憶違いという可能性もあるのだけど、確か、辰野登恵子が何かのインタビューで自分の作品についてフロイトのfort-da(糸巻き遊び)を例に出して説明しているのを読んだ記憶がある(ネットに見当たらないのは紙媒体だった…

●原稿書き終わって、午前四時ころに風呂に入る。湯船に張ったお湯がみるみる冷めてゆく。

●山田正亮展の図録を読んでいて、沢山遼が書いている「ミトニミックな交換」というのにすごく納得してしまった。静物画で、壺の口のような「空(虚)」」の部分と、例えばレモンのような「実」の部分とが、その形態的類似性によって交換可能になる。そこで虚と…

●『君の名は。』と『シュタインズゲート』と『魔法少女まどか☆マギカ』は、ざっくりみればどれも同じ構造の物語だと言える。世界の分岐点となる過去を変えることで未来(現実)を変える(『まど☆マギ』の場合、宇宙の始点から全部変えるわけだが)。それはつまり…

●改めて『シュタインズゲート』を一気観したのだけど、思っていた以上に『君の名は。』だった。岡部と牧瀬が入れ替わらないことを除けば「シュタゲ」はほとんど『君の名は。』だ、と言ってもいいのではないか。いや、勿論「シュタゲ」の方が先なのだけど。『…

●竹橋の国立近代美術館で山田正亮、その後、渋谷でベクショニズムの会合。 ●山田正亮を観に行くのは実はかなり気が重かった。もしそこに壮大な絵画の墓場のようなものがあったらどうしようかと怯えていた。山田正亮の回顧展を観て絵画の墓場のように感じてし…

●夢。自分が寝ているのを知っている(半分覚めている)。自分の腹の上にある左手を右手で触れる。しかし、左腕は上を向いていて左手は枕元にあり腹の上にはない。でも、右手は確かに腹の上で左手を感じている。と、思ったら、実は右手も上向きで枕の脇にあって…

●パソコンは、短時間使って、長く休ませるというやり方でなら、今のところ安定的に動いてくれている。でも、またいつおかしくなるかわからないので、怖々使っている。なので、メールの送受信は(今のところは)可能です。原稿も、ポメラで書いて、時々ワードで…

●パソコンの調子は昨日よりさらにひどく、ほぼコントロール不能で、これは完全に壊れてしまったかと思ったのだけど、シャットダウン状態から起動する時に、自動的に「メモリ診断プログラム」(うろ覚えで正確な名称じゃないです)みたいなものが走り出して、も…

●困った。新年そうそう、パソコンが壊れたっぽい。とにかく、どのアイコンをクリックしても、ディスプレイの一番左上にあるアイコンのファイルが反応する。マウスでアイコンの位置を左上に移動させると、一応そのファイルは開く。開くけど、たとえばワードを…

●お知らせ。「新潮」2月号に、山下澄人『しんせかい』の書評(【先生】の居る場所の「わたし」)を書いています。この小説が今までの山下さんの小説とやや感じが違うのは、【先生】という存在によるのだと思います。【先生】がそこにいるのならば、それを見て…

●『有限性の後で』(カンタン・メイヤスー)、改めてチャレンジ中。第二章までは、わからないところも、ひっかかりもなく進めた。そしてとてもおもしろい。第一章の終わりで、《超越論的なものの力は、実在論を幻想にすることではなく、実在論を驚くべきものに…

●十二月に撮った写真。

●『部分的つながり』(マリリン・ストラザーン)、面白い。地にはスケールがなく、パースペクティブのスケールに関わりなく図の情報量は一定、という話が、その具体例としてハラウェイの「フェミニズム」につながってゆく。以下、メモとして引用。 《フェミニ…

●昨日もそうだったけど、夜空がすごく黒く澄んでいる。月のすぐ脇に金星があって、口元のほくろみたいだった(最近あまり写真が撮れないのは、暗くなってから散歩するようになったからだ)。今日もずっと(80年前後くらいの時期の)山下達郎を聴いていた。 ●パー…