●昼間は、昨日買ったフランク・ウェルチェック『物質のすべては光』(原題は「存在の軽さ」)をずっと読んでいた。例によって素粒子物理学の一般向け解説本なのだけど、説明の仕方がリサ・ランドールのとかより面白い。
●「現代思想」の西川アサキのテキストは、まだ一度ざっと最後まで読んだという段階で、ちゃんと理解できているかあやしいけど、いかにも西川アサキという感じがした。こういう題材たちを、こういう風に組み合わせて、こんな風な結論(というか主題)にもってゆくという組み立て方(成り立たせ方)が、ほかの人ではあまりみられない感じで、すごく西川アサキっぽさを感じさせる、という気がした(それは、一冊と二篇を読んできて、西川アサキという人がどんなことを問題にしている人なのかがぼくにも少し見えてきた、ということでもあると思うけど)。それはたぶん、道具立てや手法の問題ではなく、思考の形の独自性なのだと思う。独自の主題と文体と構築性をもった作家の小説を読んだような感じ(こういう読み方がよいのかどうか分からないけど)。
●『プロトバイオロジー』(松野孝一郎)という本がすごいという話を聞いてはいたのだが、ちょっと前までアマゾンのマーケットプレイスでずっと三万四千円という値段がついていた(二冊でていて、三万四千円と三万五千円だった)。その値段はちょっととんでもなさすぎるだろと思っていた。でも、今日みたら二万八千五百円にまで値下がりしていた。これでもまだ買えないけど。
と、思っていたら、明倫館書店のウェブ販売で六千円であって、思わず注文してしまう。昨日、藤沢まで行ってたくさん本を買ってしまった後で痛いのだけど。そもそもぼくに読めるようなものかどうかも分からない。
●『ロボティクス・ノーツ』二話。少しずつ、いろいろ動き出している感じ。面白くなるかもしれないという期待が、少し出てきた。
あと、まったく予想外だったのだが(ウェブに無断でアップされてるやつを観たのだが)、『中二病でも恋がしたい』が意外に面白かった。三話までつづけて観てしまった。というか、自分がこれを面白いと感じているということが意外だ。ぼくは何を面白いと感じているのか?
一話目が一番面白くて、二話、三話となると、だんだん、主人公のまわりに美少女キャラが集まってくるというありがちなハーレム展開のアニメになってきてて、面白さは目減りしているのだけど、もうちょっとつづきを見届けたいと思うくらいには面白い。
ロボティクス・ノーツ』も『中二病でも恋がしたい』も、どちらもシリーズ構成が花田十輝なのか。
●ブルース・フィンクの新しく出る本が面白そう。
http://www.seishinshobo.co.jp/book/b104200.html