2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

●半立体的ドローイング(紙を破くことによる)。

●昼寝するのにとてもよい季節だ。窓を開けて、風にあたりながらうとうとすると気持ちがいい。実は、五月いっぱいはとても忙しいのだけど、眠いと頭がまわらなくなるので、眠気におそわれたらとにかく十分でも寝る。気持ちよく眠ると気持ちよく起きられる。 (…

●お知らせ。水声社から出ている『小島信夫長篇集成(8)寓話』の月報(本に挟んであるリーフレット)に、「誰が『寓話』を語るのか」という文章を書いています。 ●小島信夫のことを「訳が分からなくてすごい」とみんな言い過ぎると思っていて、でも、『寓話』は…

●いろいろあって、今月はあまり本を読めなかったのだが、そうこうしているうちに『フィクションとは何か ごっこ遊びと芸術』(ケンダル・ウォルトン)が発売された。大きい、分厚い、そして二段組み。 ウォルトンの「フィクションを怖がる」はとても面白いテキ…

●過去の日記をみたら、熊谷守一についてけっこう面白いことを書いていたので、メモとして引用しておく。08/02/24(日)と 08/02/26(火)と 08/02/23(土)の日記から。埼玉県立近代美術館で観た「天賦の色彩 究極のかたち」についての感想の一部。 マティスでは、…

●「ビューティフルドリーマー」と、「エンドレエイト」+「まどか☆マギカ」を比較して、インターネット以前と以後とで物語内部における「夢」と「現実」という対比構造がどのように変化したのか、という内容の文章を書いていて(6月1日に公開されます)、その…

●熊谷守一美術館に行ってきた。 クマガイが背景を具体的に描かない時に用いられる背景の単色の広がり、多くの場合に黄土色(オーカー、シェンナ)で、時にグリーンだったりブルーだったりピンクだったりもするあの広がりは、マティスの「赤い部屋」や「赤いア…

●電車のなかに本を置き忘れた夢をみた。あっ、忘れた、と気付いて目が覚めた。電車のなかにあの本を置いてきてしまったと気付く夢はみたが、その前に電車に乗っていた夢をみていたかどうかは分からない。

●『サロメの娘 アナザサイド(in progress)』(七里圭)という映画が気になる。去年公開らしいけど知らなかった。で、六月に再上映されるという。六月のはじめなら観に行けるかも。 http://www.uplink.co.jp/movie/2016/43030 予告編がすごく面白いし、かかわ…

●お知らせ。「note」に「秋幸は(ほとんど)存在しない――「岬」(中上健次)について」の (4)と(5)を公開しています。次の(6)で完結です。 https://note.mu/furuyatoshihiro ●いろいろ追い詰められてテンパっているのだが、YouTubeで、かなり画質が悪いのだけど…

●「計算」というもののことをずっと誤解したいたのかもしれない。あらかじめ目的があり、その目的に向かって最適化をめざすものだけが計算ではない。あるいは、なにかを管理し、調整することだけが計算の目的ではない。なぜ計算するのかといえば、計算しなけ…

●必要があって、「エンドレスエイト」を観直していた。ぼくはこれを何度も通して観返しているのだけど、何度見ても、八回の繰り返しにはどうしても飽きる。しかし、飽きるほど繰り返されるという経験そのものは、縮減できない。 この作品を「飽きながら」観…

●『スターウォーズ フォースの覚醒』をブルーレイで観た。うーん、まあこんなものなのかな、という感じだった。 「スターウォーズ」は、一作目と二作目を公開時(小学生だった)に観ていて、それ以降はまったく観ていない。だから特に思い入れなどはない。「ス…

●お知らせ。「note」に「秋幸は(ほとんど)存在しない――「岬」(中上健次)について」 (1)〜(3)を公開しました。(3)までで全体の半分弱くらいで、この後、(4)以降がまだつづきます。このテキストは2012年に書いた未発表のものです。 https://note.mu/furuyatosh…

●朝カルで、西川さんと保坂さんの講座。 一般的に、「このわたし」は「この脳」のなかに存在すると考えられている。しかし西川さんは必ずしもそうとは言えないと考える。つまり、あくまで「心身問題」であって「心脳問題」ではない。 意識の連続性(=「この…

●お知らせ。「note」に、「経験(≒わたし)の分配――法条遥『バイロケーション』と『リライト』」というテキストを公開しました。(1)〜(3)と、三回に分けてあります。これは、2014年に「早稲田文学」7号の「今と未来を担う作家たち」という特集のために書いた…

●NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治人工知能を探る」を観た。ほぼ知っていることで新しい情報はあまり得られなかったけど、中国で(リアル「her」と言えるであろう)シャオアイスという人工知能キャラが四千万人ものユーザーを得るような人気だということ…

●昨日に続いて、YouTubeで、ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)動画と言われるものをいろいろ観て観たのだけど、ぼくは、単一の動画(音)だけだと、どうしてもすぐ飽きてしまう。でも、複数の動画を同時に再生して音を重ねてみて、上手い組み合わせ…

●最近になって「ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)動画」というものを知った。 http://dic.nicovideo.jp/a/asmr ≪ASMRをひとことで説明できる日本語訳が確立されていない。簡単に言うと「脳がとろけるように気持ち良くなる現象」を指す言葉である…

●けいそうビブリオフィルで連載している「虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察」のサブタイトルは、もちろん石岡良治さんの本(『視覚文化「超」講義』)からのパクリなわけだけど、ここでミソなのは「考察」という言葉で、ぼくは、「感想」でもなく「批…

●お知らせ。勁草書房のウェブサイト「けいそうビブリオフィル」に「虚構世界はなぜ必要か?」の連載第二回目(「たんなるリアル」を開く技術)がアップされています。 http://keisobiblio.com/ ●ここのところ、ちょこちょこと森崎東を観ている。『男はつらいよ…

●きまぐれでDVDを借りてきて、ずいぶん久しぶりにタルコフスキーの『ノスタルジア』を観た。すごく良かった。 この映画の最初のところでピエロ・デッラ・フランチェスカの「出産の聖母」という絵が出てくる。これはぼくが今まで実際に観た絵のなかでもっとも…

●物理学の基礎くらいは勉強しなくてはいけないのではないかと最近思うのだった。場の量子論とかひも理論とか、そういう難しいやつは今から死ぬ気で勉強しても理解できないだろうから、それらに関してはポピュラーサイエンスの本を読んで必死に類推するくらい…

●「デザイン・フィクションとデッドメディア」(浅野紀予)と「グローバル時代に作品は可能か(中)」(池田剛介)を合わせて読むと、いろいろ見通しがひろがる感じがする。そして、エリー・デューリングみたいな人が現代美術に口出ししてくれて、本当に助かった(…

●夢のなかでとても体がだるい。外で人と会っているのに、地べたに横になって、半分眠ったような感じのまま受け答えをしている。なにか建築物の見学会に参加している。ハイテク設備で、空気は適度に乾燥し、窓がないのに部屋のなかには心地よい程度の微風が常…

●西尾維新の「戯言シリーズ」がアニメ化されるという話だ。ぼくは西尾維新の小説は、『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』『クビツリハイスクール』『きみとぼくの壊れた世界』の四冊しか読んでいない。最初の三冊を読んでとても興味を持ち、でも四…

●悟りを開いた立派な高僧がいて、その高僧を目指して多くの修行僧が日々厳しい修行を行っている。そのような場で生まれるのは、悟りを得られるごく少数の者と、多数の高僧のエピゴーネンたち、そしてそのシステムそのものから零れ落ちる人たちであろう。そし…

●『バクマン。』(大根仁)をDVDで観た。『モテキ』にしても『恋の渦』にしても、なんだかんだ言って大根仁はすごいところがあると思っているのだけど、『バクマン。』ではその感じは感じられず、割と普通だった。細部まできちんと丁寧につくられた企画物とい…

●考えたのだが、アニメ版『思い出のマーニー』には、東京から屋敷に引っ越してきたメガネの女の子(サヤカ)が登場し、主人公のアンナと出会って仲良くなるのだけど、このサヤカが、アンナとマーニーとの体験(経験)にはまったく介入していないということが、と…

●四月に撮った写真。