2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

●外を歩いている人の服装が一変していた。気温としては昨日の方が寒かったように思うのだが、昨日、大学の図書館まで電車で行く途中に見た時はまだ、多くの人が夏の名残りを感じさせる服を着ていたのだが(電車のなかでも、それじゃあ寒いんじゃないか、とい…

●お知らせ。10月25日(土)に、青山ブックセンター本店で、保坂和志さんの新しい本『小説、世界の奏でる音楽』刊行記念のトークショーに出ます(http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200810/_20081025.html)。ここで重要なのは、ぼくが出るということではなく、メ…

●今朝は寒かった。 ●散歩をしていて、少年野球をやっているところに行き当たり、しばらく見ていた。グランドの外に、ユニホームは着ていないけど、チームと同じ帽子をかぶった、まだ小学校に上がってなくてチームに入れない、おそらくチームのメンバーの弟だ…

●超有名な画家についての原稿の、最初の十枚くらいを書いた。ただ、ここまでは書く前に構想した、想定の範囲内で、とりあえず書けるところまでは書いておこうという感じで、ここから後、行き着くべきところまで行く着くには、多分あと二つくらいは越えなくて…

●昨日も書いた、ある超有名な画家についての文章には、かなり多くの図を使おうかと思っている。図版ではなく、作品の構造を解析したぼくの手描きの図だ(図版も出来れば使いたいが、図版は権利関係で使えないということがあり得るので、なくても判るように)。…

●ぼくは複数の原稿を同時に構想したり書いたり出来なくて、あるものを書いている時はほとんど全身でそれに没入しているので、一つを終わらせてから次の一つを一からはじめるしかない。ずっとやっていた作家論がとりあえず終わって(まだ、後で書き足す予定だ…

●引用、メモ。『赤ちゃんには世界がどう見えるか』(ダフニ&チャールズ・マウラ)より。世界が開示(分離)される瞬間。 《はじめのうち胎児の動きは身体全体がけいれんするような感じで、頭も上になったり下になったりする。だが妊娠中期になると、胎児の動き…

●夢のなかで、熱帯地方を旅していた。道があってないような山道を、激しく揺れ、砂埃をたてて走る、荷物をたっぷり積んだトラックの荷台の上にいて、振り落とされないようにしがみついて移動していた。集落に着き、まったく言葉の通じない人と身振り手振りで…

●目が覚めて、トイレで用を足したら、急にすごい寒気が襲って来て、熱でもあるのかと思ったのだが、今朝はたんに気温が低かった、ということみたいだ。 ●『アキレスと亀』(北野武)のレビューを、細部を忘れないうちにと思って、書いていた。ぼくはこの映画に…

●立川シネマ・シティで『アキレスと亀』(北野武)。北野武の映画を映画館で観たのは『HANA-BI』以来。『HANA-BI』を観た時、もうこの人の映画は観ないだろう、 と思ったのだった。それでも観たのは、この映画についてレビューを書く約束をしたから(あれから十…

●お知らせ。10月18日(土)に、吉祥寺にある、古本と新刊書を同時に扱っている「百年」(http://100hyakunen.com/)という本屋さんで、残雪(ツァンシュエ)という現代中国の女性作家についてのトーク・イベントがあって、残雪の小説の多くを翻訳している近藤直子…

●昨日のつづき。ピカソの話。 アフリカの彫刻にはピカソのコンストラクションにあるものの多くが既にあるが、ピカソにあってアフリカ彫刻にないのが、視線をどこかに着地させず、常にずれ込むように動かしつづけさせるような構成だろう。基底面を複数つくり…

●一日じゅうずっとパソコンの前にいると、絶対すごく嫌な、怖い夢をみる。それは恐怖というより、もっと直接的な打撃に近い何かだ。斧で、顔を正面からズバッと斬りつけられる夢を何度も見て、その衝撃で何度も目が覚める。あるいは、脳のなかで何かが爆発し…

●何か忙しい感じになってきたので、九月の後半から十月にかけてやるべきことを、順番に並べて書いてみたら、ちょっと凄いことになっていて驚いた。 ●テレビを観ていて、クリス松村って、リアルきんどーさんだなあ、と思った。

●ひきつづき残雪。「不思議な木の家」と「世外の桃源」は、ちょっと上手く書かれ過ぎというか、現代小説のお手本みたいな感じがして、初期の作品の方が面白いのかなあと一瞬思ったのだが、近作である「暗夜」が、なんだこりゃ、っていう程に面白い。この作家…

●残雪が面白い(ぼくが読んでいるのは、河出書房から出ている世界文学全集の『暗夜/戦争の悲しみ』だ)。残雪の小説には「全体」という概念がないかのようだ。というか、「全体」がなりたたないように書いているように感じられる。例えば「痕(へん)」という小…

●一昨日の日記に書いた作家論だけど、まるまる落としてしまって書けなかった主題こそが実は書きたかったことなのではないかという気がしてきた。というか、実際に書いた部分は、その主題について書くための前提というか、下地とか地塗りのようなもので、それ…

●微妙に忙しい感じになってきた。すぐにでも、受けるか断るか返事をしなければならないことが三件あって、そのために考えたり本を読んだりする必要があるのだが、今日はなんだか頭がどんよりと濁っていて、本を読もうとしても一ページも進まないうちに眠たく…

●ここ一ヶ月半以上、ずっと頭にあった作家論が、とりあえず最後まで行き着いた。少し時間を置いてから推敲して完成としたい(編集者からダメ出しが出なければ)。これは、最初十二枚でという話で、それでは短か過ぎて何も書けないからもう少し長く書かせてもら…

●昨日の夜、樫村晴香のアラカワ論を読んでいたら、興奮して眠れなくなった。 《「ソクラテスは人間である」というとき、人間の本来的思考では<ソクラテス><は=be, essere><人間(である)>の三項は、いわば現在・未来・過去の異なる三相に帰属する。認…

●引用、メモ。「アトリエの毛沢東/その精神病的=分析哲学的表象システムと上下反転運動の論理的解明」(樫村晴香)より 《しかし人が真偽について分析哲学的議論を始めると、そこでは「ソクラテスは人間である/ソクラテスは人間ではない→1/0(真/偽)」と…

●『ダージリン急行』(ウェス・アンダーソン)では、しかるべきここぞという場面で、これだという曲が流れる。これは、ちょっとズルいと思いもする。ただ、この映画で、例えばローリングストーンズが流れる時、それは映画を盛り上げたり、感傷的な気分をつくっ…

●夢のなかで、ぼくはタカ&トシだった。タカでもトシでもなく、二人一組でぼくなのだった。そして、二人は兄弟だった。暖色と寒色の、色違いの同じスーツ(だが、下はハーフパンツ)を着て、首から色違いの手ぬぐいをぶら下げていた。こんな、一目で兄弟と分か…

●歩いていて、土があって木が生えているところにさしかかると涼しく感じるけど、土があって雑草が茂っている近くになると逆に蒸し暑さが増す。鼻から青臭い草いきれが入ってくるだけでなく、空気がべったりと重たくなるのが肌の感触から分かる。空気のなかに…

●『石の微笑』(クロード・シャブロル)をDVDで。ヌーヴェル・ヴァーグの洗練の極地というか、ヌーヴェル・ヴァーグが巨匠になるとこうなる、という映画。観ている間じゅうずっと、はあーっ、という感じで感心しっぱなしだった。しかし、感心するということと…

●『ミスター・ロンリー』(ハーモニー・コリン)をDVDで。昨日観た『ダージリン急行』が素晴らしかったので、その勢いで観たのだが、これはぼくには退屈だった。全体に甘ったるくて感傷的で、細部の脆弱さを、その感傷によって押し流そう(誤摩化そう)としてい…

●『ダージリン急行』(ウェス・アンダーソン)をDVDで。最近は、どんな映画を見ても、それがたんに「映画」という形式のなかでつくられているだけにしか思えず、(括弧付きの「立派な作品」だとは思っても)面白いと感じることが出来なかったのだが、これを見て…

●今日はまだ、思いっきり夏だった。 ●なんだかんだあって、ようやく歯医者に行けた。歯医者に行ったのは六年ぶりくらいで(その頃は国民健康保険じゃなかった)、というかそもそも、医者にかかったのが六年ぶりくらいなのだった(そもそもぼくの経済的生活は、…

●新宿のジュンク堂のフェアが九日まで延長されたと聞いたので、覗いてみた(http://d.hatena.ne.jp/m-sakane)。第二期のガチガチ篇と第三期のごちゃごちゃ篇の本が同時に並べられていて、ちょっとすごい眺めだった。 第二期の一冊として選んだけど期間中に入…

●一日中歩いた。用事がいくつかあり、その用事のための行き先のすべてに、電車もバスも使わずに歩いてゆこうと決めたのは、最初の用事の先である市役所まで歩いて行って(歩いて三十分くらい)、その用事が思いのほかすんなりと済んだ時だった。天気も良かった…