2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

●『残菊物語』(溝口健二)をDVDで。ツタヤの半額クーポンの期限が昨日までだったので、何本かまとめて借りてきたうちの一本。何度観ても、これは凄い。溝口だからすごいというより、溝口の映画のなかでもとびぬけてすごいと思う。三十年代後半くらいの時期の…

●レンタルしていたDVDを返すだけのつもりだったけど、外に出たら雪が降っていたので、おーっと思って、そのまま二時間くらい散歩した。ただ、水っぽくて積もるような感じの雪ではなかった。だいたい、暖かくて雪のない冬だった年は、三月になってからいきな…

●『夜戦と永遠』、ようやく第二部を読み終えた。それは歴史的には、ヨーロッパの世俗化について、中世解釈者革命について、キリスト教=ヨーロッパにおける「自由」のその外への拡張-侵略について、エンブレムとしての国家の終焉について等が語られているのだ…

●昨日、ネットカフェで調べたことを、お勉強する。ひたすらめんどくさい。それでもいくらかお金になるので。最近、増々、「興味がある事」以外のことをするのが困難になってしまっていて、こんなことでこれから生きてゆけるのかと不安になる。(そういえばぼ…

●絵を描いていて、途中でちょっと頭がぼーっとして眠くなったので、そのままアトリエの床に横になり、筆の絵具を拭うためのキッチンペーパーのロールをマクラにして少しウトウトして(こうして十分も寝るとすごくスキッとする)、目が覚めたら、制作中の絵だけ…

●中野成樹+フランケンズ『44マクベス』を日暮里のd-倉庫で。二度目。演劇の一つの公演を、初日と楽日で二度観たのははじめて。それは、この作品がどうのという話だけではなく、「演劇」(というか、パフォーミングアーツ全般というべきか)というものに対する…

●『かつて明日が』(渡邉寿岳)をDVDで。これも池田将さんからいただいたDVDのなかの一つ。これはかなり面白かった(作家は85年、福島県生まれで、武蔵美の映像学科卒業と資料に書いてある)。ソニマージュがまだあまり洗練されてなかった『勝手に逃げろ/人生』…

●『夜戦と永遠』の第二部は、父について、というか「父の機能」についての話で、読みながら何度も、樫村晴香の楳図かずお論と、磯崎憲一郎の小説のことを思い出す。思い出すだけではなく、「Quid?」や『肝心の子供』、『眼と太陽』を実際に読み返しては考え…

●雨が上がった午後、散歩していたら、ほんの何日か前まで車がいっぱい並んでいた中古車販売所に、車が一台もなくっていて、ガラス張りの事務所も、もぬけの殻でがらんとしていた。 ●ぼくが花粉症で一番辛いのは、鼻の奥の粘膜のジンジンするような痛みで、鼻…

●朝起きて、昨日の分の日記を書き、軽く食事をしてから、二時間くらい散歩。昼間は、もうずいぶんと暖かい気がする。帰ってからはずっと、作家論の原稿の直しのつづき。今日中に、最後にまで辿り着きたかったので、途中、インスタントコーヒーが切れたので買…

●日暮里のd-倉庫で、フランケンズ『44マクベス』。最初は、初日とトークのある日は避けて、金曜か月曜に観に行こうかと思っていたのだが、朝起きて、ああ、今日が初日だなあと思ったら、そんな余裕こいてないで、観たいと思うなら素直にさっさと観に行くべき…

●喫茶店で粘って、作家論の直しをしていた。自分の書いたものをじっくりと読み返す。細かい修正点はあるものの、基本的な問題は最後の結論部のみだと思う。その方向性も少しずつ見えて来た。 ●『くらげ』(池田将)をDVDで。これで池田さんの現在までの全作品…

●散歩から戻ると、目の奥がヤスリで擦られるように痛く、鼻の奥は、沢山の細かい針で刺されているようにジンジンする。駅前で配っているのをもらったポケットティッシュがすぐになくなる。それでも、あの立体型のマスクをする気にはどうしてもなれない。顔に…

●今年の始めに、事前の情報がほとんどないまま、なんとなく観に行った『亀』(池田将)という映画が面白くて、それを日記に書いたら、監督の池田さんと面識のある知人からメールがあって、その仲介で池田さんやその映画製作の仲間の方々と実際にお会いする機会…

●川沿いを散歩。今日はあたたかくて、土曜でもあるので、川原には人が驚く程大勢出ていて、みんななんとなく軽装で、リラックスした空気がひろがっていた。広く開けた場所に大勢の人がいて、それぞれがバラバラに勝手なことをやっていて、しかしその場全体の…

●朝、目が覚めたら、鼻がぐずぐずしていて、目が痒かった。いよいよ花粉の時期がくるのかと思った。花粉症を持っている者にとっては、春が来ることが全然待ち遠しくない。 ●昨日の夜、ある人から電話があり、その人とは別の人からのメッセージを間接的に伝え…

●『夜戦と永遠--フーコー・ラカン・ルジャンドル』(佐々木中)の、第一部のラカンのところだけ読んだ。最初の方は、とてもざっくりとして明解なラカンの「おさらい」という感じで、勉強になるなあ、というくらいの気持ちだったのだが、その明解な「おさらい」…

●昨晩から今朝まで、夜通しずっと本を読んでいた。 面白い本は、読んでいてなかなか進まない。端折らずに、内容をじっくりと噛み砕いて呑み込みたいと思うからということもあるけど、それよりも、面白い本を読んでいると、その本に書かれていることとは直接…

●ある本を読んでいて、自分の今の態度を少し改める必要があるかもしれないと思った。今年はもう、作品の発表(展覧会)のことは考えるのをやめて、発表を前提とせずに、地味に、淡々と制作をしようと思った。勿論、もし良い話があればそれに乗ることはあるだろ…

●展覧会のためのテキストの原稿料として、ギャラリー近くの国分寺の駅ビルの店で、井上君にトンカツをごちそうになる。トンカツを食べたのは何時以来だろうか。まるで若者みたいに、ガツガツと「がっつくように飯を食う」というようなことをしたのは何時以来…

●最近、土鍋でご飯を炊くのがけっこう上手くなってきて、ほとんど失敗しないようになった。湯気の出方と音とでだいたいちょうど良い炊きあがりがわかる。でも、今日は、土鍋を火にかけたままネットを見ていて、ご飯を焦げ焦げにしてしまった。とはいえ、お茶…

●北千住のシアター1010で、カンパニー マリー・シュイナール「オルフェウス&エウリディケ」を観た。まったく何の予備知識もなく、知らないカンパニーだけど、招待券を分けていただいて観た。 感想としては、今のヨーロッパの(カナダのカンパニーだけど、ま…

●散歩の途中で立ち寄った本屋で立ち読みをしていて、「真夜中」に載っている保坂和志の「遠い触覚 『インランド・エンパイア』へ(3)」がすごく面白かったので、立ち読みだけで済ませるわけにはいかなくなって、買って帰った。ぼくは一昨年の十一月に中央大学…

●国分寺の switch point で井上実・展(http://www.switch-point.com/2009/0903inoue.html)。井上くんのこの展示の作品については、この日記の去年の12月27日のところにも書いたし、同じ文章が switch pointのサイトにも掲載されている。井上くんの絵は面白い…

●『おやすみプンプン』(浅野いにお)四巻。ぼくには、これはちょっと駄目だった。三巻の終わりで感じた嫌な予感がぴったり当たってしまった感じ。多分、ぼくはこの人の露悪的なリアリズムが受け入れられない。露悪的な描写によって表現としての強さを出そうと…

●いただきものの素麺を茹でていて、もう、麺をお湯に入れてしまってから、麺つゆがないことに気づいた。どうしようかと思ったが、茹で上がった素麺を水にさらさずに、あたたかいままでお椀に盛り、塩、胡椒をかけて食べたら、けっこう美味しかった。麺つゆで…

●先週、ハードに原稿を書いていたせいか、今日はひたすら眠く、ひたすら寝ていた(書いている間は頭が興奮しているので、眠りが浅い)。目が覚めて、時計を見て、随分寝たなあと思って、起きようとしても起きられず、また寝てしまう。とても濃い夢をたくさん見…

●横浜開港記念会館に「We dance」というイベントを観に行く。ぼくが観たのは、きたまり、神村恵、山下残。 ぼくにとって圧倒的に面白いのはやはり神村恵で、この人の動きは軸がないというか、体の各部位がそれぞれ勝手に、バラバラに動いていて、その結果と…