●お知らせ。明日発売の「ユリイカ」五月号(特集・角田光代)に、ぼくが書いた「現在を現実へと着地させる装置=部屋/九十年代の角田光代」というテキストが載ります。
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B3%D1%C5%C4%B8%F7%C2%E5
角田光代さんは、ぼくが知っている(読んだことのある)唯一の、同じ年生まれ(67年)の小説家です。
●以前、秩父にある浅見貴子さんのアトリエに作品を見せてもらいに行った時に浅見さんから教えてもらったメトロポリタン美術館のボナール展の図録(「The Last Still Lifes and Interiors」)をamazonで注文していて、それが届いた。これには、今まで知らなかった(画集などでも観たことのない)、そしてすごく良い作品がたくさん載っていて、とてもすばらしい。ほとんどヨダレを垂らしそうな感じでずっと眺めていた。この場限りのすごくいい加減なことを言うけど、ボナールをより豊かに味わえるようになるために画家になったんじゃないかと、ボナールを観ている間だけは思う。あまりに素晴らしいので、この画集が入っていたamazon段ボール箱に、クレヨンでボナール風に(たまたま買ってあった)トマトの絵を描いてしまった。トマトが三、四個あったらもうちょっと絵になったんだけど…。
(ボナールは、こういう恥ずかしいものを平気で晒したくなってしまうような無防備さへと、人を誘う、とかなんとか。)