2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

●展覧会が終わって、本当に何もすることがなくなった。完全に真っ白だった七月のスケジュールも、ぽつりぽつりと埋まったところがあるのだが(書評を書くとか、編集者と会うとか)、でもそれは、大洋のなかの孤島のようなもので、ほとんど何も決まっていない一…

展覧会終了とラカン

●展覧会、無事終了しました。観て下さった方々に感謝します。今回は、イベントがあったり、会期中にはじめての本が出たりしたこともあり、良くも悪くも派手な感じの展開で(いままでの展覧会とは「疲れる場所」が違うというか)、それを反映して、芳名帳には、…

●今日はずっとギャラリーにいた。ぼくと永瀬さんとが、二人ともそろって終日ギャラリーにいたのは、展覧会がはじまってはじめてのことだった。お客さんのいない時間に、ギャラリーの増井さんも交えて、アニメの話とかをしていた。 ぼくは、京都アニメーショ…

●雑誌の対談(インタビュー?)の用事で、八丁堀へ。そこから歩いて、日本橋のヒノギャラリーで、小林良一展。さらに歩いて、八重洲ブックセンターで、自分の書いた本が店頭に並んでいるところをはじめて見た。 ●ヒノギャラリーの小林良一展。ここ何年かの小林…

『天然コケッコー』(くらもちふさこ)を読み終わってしまった

●『天然コケッコー』(くらもちふさこ)を読み終わってしまった。すっごく面白かった。世界の隅々にまで配慮が行き届いているというのか、密度がみっしり詰まっている。例えば、松田先生の結婚式の場面で、おそらく全編で一コマだけ登場するシゲちゃんのお父さ…

●本が出ました。ギャラリーでも、買ってくれた人が何人かいました。自分の本にサインするということを、初めて経験しました。あと、「ユリイカ」のスピルバーグ特集(http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%B9%A5%D4%A5%EB%A5%D0%A1%BC%A5%B0)に、「位置を…

●とりあえず部屋のなかにある換金出来そうなギフト券とかビール券とかを探してかき集め、金券ショップまで行って(勿論電車には乗らずに歩いて)換金して、五千円くらいにしかならなかったけど、まあ、少しは助かったと思って帰って来たら、振込日、前倒し出来…

●最近ずっと忙しく、読む必要のある本しか読めてなかったのだが、ようやく、必要とは関係なく本が読める。今日は一日ゆったりと、小島信夫とラカンと、あとちょっとだけ、くらもちふさこを読んでいた。 ●そんなふうにのんびりかまえていたら、いきなり重大な…

●昨日の磯崎さんとの対談で、ぼくが生まれてから最も忙しかった二ヶ月間が無事終わったのだった。これで、展覧会も終わると、今のところ完全に何の予定もない、真っ白な七月がやってくる。(八月には大分でグループ展に参加する予定がある。) つまり、昨日か…

●ギャラリーで、磯崎憲一郎さんと対談。磯崎さんがかなりとばし気味だったことに引っ張られて、ぼくもおそらく普段喋る速さよりもかなり早口になっていたように思う。対談というより磯崎さんの話を聞くという感じになって、ぼくは話を聞きつつ、適宜、話題を…

国立新美術館で、エミリー・ウングワレー展

●六本木の国立新美術館で、エミリー・ウングワレー展。すごく良くて驚いた。砂漠が生んだ、アボリジニの天才画家、みたいなキャッチフレーズには胡散臭さしか感じられないのだが、実際の作品は、そんなこととはまったく関係なく素晴らしい。 ぼくには、点描…

●本の見本のうち一冊をもって、「組立」展の会場、masuii R.D.R galleryへ行く。見本として、会場に一冊置いておくので、発売(書店に並ぶのは25日以降)よりはやくブツを見たい人は、展覧会場で見られます。(25日以降は、ギャラリーでも販売する予定。) 『世…

●本の見本が刷り上がって、編集者が持って来てくれた。青土社のサイトに、目次の詳細と本の外観の写真が加わった(http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C0%A4%B3%A6%A4%D8%A4%C8%DE%FA%A4%DF%BD%D0%A4%B9%C7%BE)。 地味なのか派手なのかよく分らない、モダ…

●『眼と太陽』(磯崎憲一郎)を読み返す。昨日、『肝心の子供』を読んだ時は、対談のネタを探すという変な下心がありつつ読むことになってしまったのだが、今日は、そういうことは考えずに、ただ、普通に読むことが出来た。単純に、とても面白かった。詳しいこ…

●展覧会初日。今日は朝からギャラリーにいた。夕方から、土曜にある対談の打ち合わせで磯崎憲一郎さんが来られる予定なので、昼過ぎのあまりお客さんがこない時間を使って、『肝心の子供』を読み返していた。しかし、読み返せば読み返すほど途方に暮れるとい…

●展覧会のための、搬入と展示。なんというのか、展覧会というより、展示即売会みたいな、文化祭みたいな、無駄に量が多い特盛り定食みたいな展示になった。普通に現代美術の展示を見慣れた人には、えーっ、ていう、作品この半分でも多過ぎるくらいじゃん、て…

●江古田ストアハウスで、中野成樹+フランケンズ『夜明け前後』(W.サローヤン「おーい、たすけてくれ」より)。なんといってもお話が面白い。割と普通な感じでゆったりと立ち上がりながら、いつの間にか惹きこまれてしまう。中野成樹の舞台を観ることの面白さ…

●明日、夕方から二つの用事が入り、『夜明け前後』の夜の部を観るのは無理となる。しかし、あきらめるのは嫌なので、昼の部を観られるように、淡々とこなすしかない用事をなんとしても今日中に終わらせることにした。そして、なんとか終わらせた。明日、ちゃ…

●16日からはじまる「組立」展で配布する予定のフリーペーパーが完成したみたいだ(http://d.hatena.ne.jp/nagase001/20080612)。このフリーペーパーの全貌を知るのは編集した永瀬さんのみで、ぼくは、自分の書いた原稿についてしか知らない。ただ、ここにみら…

●昨日の夜中、アトリエにある作品と、ウェブにあるギャラリーの見取り図と写真(http://www.masuii.co.jp/galleruphoto.htm)とを交互に眺めつつ、ギャラリーの空間を頭のなかに仮想して、展示のイメージを探っていた。今日、新宿まで出る用事があって、新宿か…

●『世界へと滲み出す脳/感覚の論理、イメージのみる夢』(http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C0%A4%B3%A6%A4%D8%A4%C8%DE%FA%A4%DF%BD%D0%A4%B9%C7%BE)は、予定通りに今月末に出ることになりそう。ぼくがチェックした再校ゲラを、さらに編集者がチェック…

●相変わらず、いろいろとギリギリいっぱいいっぱいの進行なのだが、このペースでゆくと、もしかしたら14日くらいに半日程時間をつくることが出来、『夜明け前後』を観にいけるかもしれないという希望が少し出て来た。とはいえ、淡々とこなすしかない用事のス…

●フィルムセンターで六月終わりから行われる「日本インディペンデント映画史(1)PFF30回記念ぴあフィルムフェスティバルの軌跡vol.1」(http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PFF1/kaisetsu.html#outline)という特集で、なんとあの『バスクリンナイト』(香川まさ…

08/06/07(土) ●お知らせ。「群像」7月号(http://shop.kodansha.jp/bc/books/bungei/gunzo/)のReview Artというコーナーに、「重力と恩寵/横尾忠則とマティス」という文章を書いています。なお三ヶ月つづいたReview Artの担当は今月で終わります。 ●本の、再…

●本の装丁のデザインが決まる。ぼくのドローイングを素材として、名久井直子さんにデザインしていただいた。編集者からは、「古谷さんが自分でやってもいいのではないか」とも言われたのだけど、是非、名久井さんにお願いしたいと言っていた。たまたま、名久…

『天然コケッコー』(山下敦弘)をDVDで

●本のために、編集者と打ち合わせ。再校ゲラをどーんと受け取る。図版の使用に関して様々な問題があることが分る。特に、マティスの図版は、著作権を管理している協会がうるさいので、その使用はほとんど絶望的とのこと。えーっ、という感じ。そんなことマテ…

『悶絶!! どんでん返し』(神代辰巳)をDVDで

●『悶絶!! どんでん返し』(神代辰巳)をDVDで。とにかく、この映画は何度観ても、観始めてしばらくは、とても強い不快感を感じ続けることになる。登場人物の誰一人として、まともに人間として扱われていない。というか、彼らは誰も彼もが徹底して自己中心的で…

●今日からしばらく「書くモード」は封印して、淡々とするしか仕方のない仕事をする。とりあえず今日は予定通りに進んだ。同じような単調な作業をずっとつづけるには、ぼくの場合、(1)場所をかえる、(2)寝る、を適度に間に挟むのがいいみたいだ。朝起きて、し…

●昨日からずっと起きていて、眠る前に、直しを終えた初稿ゲラを郵送する。昼前に寝て午後に起きる。ここのところずっと気合い入れてやってきた反動なのか、今日は終始へろへろ。書評の原稿を書いたけどイマイチな感じ。これは締め切りがまだ先なので、もう少…

●昼間から夜中、朝方までかかって、本のための初稿ゲラの直しを終える。ほとんど手を入れなかった原稿と、かなりしつこく手を入れた原稿とが、はっきり別れた。とはいえ、自分で自分が書いたものを読んでいて退屈することがあまりなかったので(というか、退…