2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

●貧乏だし、手持ちの現金も常に少ないので、毎日の買い物の時、わりときちんと計算しながら買い物カゴに入れる。これを買っていくらプラスで計何円、やっぱりこれはやめておいてマイナスすると何円と、何を買うか、何を食べるか考え、スーパーを歩きながら暗…

●大倉山のギャラリーかれんで「川戸由紀と小林耕平」(http://karen.or.jp/art/artkaren-archives-kawadokobayashi.htm http://maplekaren.blogspot.com/2010/07/blog-post_07.html)。展示はこんな感じ(http://maplekaren.blogspot.com/2010/07/blog-post_29.…

●『パラノーマル・アクティビティ』(オーレン・ベリ)をDVDで。ホラーというより、若いカップルのごたごたをずっと見せつけられて鬱陶しいという印象の方が強い。特に男の子の非寛容なオレ様っぷりにイライラする。まあ、それがリアルだということなのだけ…

●昨日、新宿へ出たついでに、ツタヤで『狂気の海』とか『ソドムの市』とか借りてこようと思ったのだが、さすがにすぐ近くで新作が公開されているだけに高橋洋関係のやつはだいたい貸し出し中だった。地元のツタヤでは運良く、『リング0バースデイ』、『リン…

●新宿で用事を済ませてから、北浦和へ。「ゼロの零」展の初日。 ざっと観てまわって、ちょっとツボだったのが、管章太の映像の作品(ぼくの作品の隣に展示してある)。アニメ「サザエさん」を録画して、サザエさんの家のシーンでキャラクターが誰も写っていな…

●「ゼロの零」展、搬入と展示。ドローイングも含めて、11点の作品を展示した。美術館の一般展示室という、広くて天井も高い空間だからこそ可能であるような展示になったと思う。たんに、こういう広い空間で自分の作品を観たかった、ということでもある。アト…

●部屋を出てドアを閉める。鍵をかけて、ポケットに入れる。暑い。晴れている。日差しが強い。アパートの前の三叉路を見渡しても、昼間の住宅街にはずっと先まで人気がない。しかしどこからか、「はあ」という間の抜けた男性の相槌のような声が聞こえた。寝起…

●お知らせ。以前にも一度お知らせしましたが、来週の火曜からはじまる「零のゼロ」というグループ展に参加します。期間は、7月27日(火)から8月1日(日)までの6日間。場所は、埼玉県立近代美術館の一般展示室です。 ●下の二枚の画像は、この展覧会に出品するか…

●テアトル新宿で『恐怖』(高橋洋)。すごく面白い。高橋洋の世界では法が絶対的であり、そのことが世界を、そして作品の細部を貧しくする。そして、そこにこそ作品のリアリティがあるように思う。法が法則のように作動する。本来、法は破ることが出来る。むし…

●お知らせ。今日発売の「モーニング・ツー」(http://morningmanga.com/news/847)という雑誌で、そこに連載されている「I Care Because You Do」(西島大介)というマンガの「欄外」に、ぼくが書いた小説がひっそりと載っています。戸塚泰雄…

●あっつい、という言葉が上から降ってきた。ちょっとエコーがかかったような声。切り通しというわけではない、道の片側は住宅が建ち並んでいて、もう片側は斜面がせり上がり、上の方までだんだんに建物が建っている、谷のようになっている細い道。斜面の上に…

●中上健次をちょっとずつ読み返しているのだが、中上健次はホラーとして読むととても面白い。特に、秋幸三部作とそれに先行する「蝸牛」「補陀落」は、ぼくにはホラーとしか思えない。 秋幸のやろうとしていることは、象徴的な父殺しなどではないように思う…

●立川シネマシティで『エアベンダー』(M・ナイト・シャマラン)。周囲から「つまらない」という話を聞けば聞くほど(そして、きっとその通りなのだろうと予想がついてしまうからこそなお)、本当にそうなのかを自分の目で確かめないと気になって仕方がないので…

●調布文化会館八階のエレベーターホールからは下が見下ろせる。建物の前には大きな樹があって、緑の葉をびっしりとつけている。八階からの視点は樹よりも高い。大きな樹を上から見下ろす。強い光が真上から当たり、その樹の影が、道路の幅を完全に覆っている…

●一昨日、空全体を覆い隠す巨大なUFOみたいな雲がかかっていて、ただ、南側の一部にだけ空が見えていた。そしてその空が、いままでこんな青は見たことがないというくらいに青かった。見ていると不安になり、気持ち悪くなるくらいの、人工甘味料のような青(追…

●引用、メモ。人間におけるイメージの出現と「手」の関係について。マリ=ジョゼ・モンザン「われわれ人間を誕生させるイメージ」(『SITE ZERO/ZERO SITE』No.3)より。この記述は、「手」によってイメージを生成する画家にとってとても重要なものだと思われる…

●『ヴィタール』(塚本晋也)をDVDで観た。それを、作家としての一貫性と言うべきなのか、それとも貧しさと言うべきなのか、今まで観た三本の塚本作品(『鉄男』『六月の蛇』『ヴィタール』)はすべて同じ枠組みで出来ていて、極端に言えばすべて同じ作品と言う…

●『オカルト』(白石晃士)をDVDで観た。最初の十分か十五分くらいはとても興奮した。ホラーを撮るのにこんなやり方があったのかと驚くと同時に、これからどんなになすごいことが起こるのかとドキドキした。 で、こちらのその興奮をうっちゃるように、展開はす…

●今日は、「もっと気軽にアートに触れましょう」というような企画の取材を受けた。ぼくの作品についての取材ではなく、アートの見方指南みたいな。 こういう種類の言葉って、「何を語るか」よりもむしろ「誰が語るか」によってその効力が発揮されるんじゃな…

●『アバンチュールはパリで』(ホン・サンス)のDVDが出ていたので、借りてきて、観た。これは本当に素晴らしい。ホン・サンスは、一本撮るごとにどんどんすごくなってきている。ちょっと面白い映画をつくる個性的な作家という範疇を完全に超えて、この作品で…

●新宿のジュンク堂に、「〈イメージ〉の現在」(門林岳史・田中純・港千尋)というトーク・イベントを聞きに行った。すごく面白かった。予想していたよりもずっと。 「SITE ZERO/ZERO SITE」(http://site-zero.net/)の新しいやつが面白そうだったから(パラパラ…

●『六月の蛇』(塚本晋也)をDVDで。『鉄男』がちょっと面白かったので観てみたのだが、ぼくにはこれはあまり面白いとは思えなかった。 こちら側というか、表側の世界にカップルの生活があって、それに対して裏側というか、どこか(距離や関係が定かではない…

●ドゥルーズが『シネマ2』で、「定理」と「問題」の違いについて書いているところが面白い。《定理が原理から結果にいたる内的な関係を展開するのに対して、問題は外部の出来事を、剥離を、付加を、切断を介入させ》る。《これが問題に固有の条件を確立し、…

●いつになく、すっきりと気持ちよく目覚めた。何故かと思ったら、天気が良かった。外はからっと晴れていた。 ●疲労して、眠くて、ようやく眠れると思って横になり、寝付きの悪いぼくとしては珍しくすんなりすっと眠りに落ちてゆき、思考が夢に覆われ、さらに…

●鎌倉まで行って、帰ってきた。蒸し蒸しするというより、ぬるぬるするという感じの陽気。血液が頭部に滞る。 ●夜中から明け方にかけて、『鉄男』(塚本晋也)をDVDで観た。はじめて観た。 最初に出てくる、自分の足に鉄の棒を埋め込もうとする男(塚本晋也)と…

●お知らせ。「零のゼロ」というグループ展に参加します。期間は、7月27日(火)から8月1日(日)までの6日間。場所は、埼玉県立近代美術館の一般展示室です。 「Plants」シリーズの新作だけでなく、はじまったばかりの「geography」シリーズの作品も展示したいと…

●昨日の夜中にテレビを観ていたら、名前は忘れたけどなんとかいうデジタル技術の紹介をしていた。例えば、撮影時に、一秒間に三十コマという速度で撮影された映像が放送によって送信されてきたとして、それを受信した受像器としてのテレビが、コマとコマとの…

●小林耕平のフレーミングのような出来事を、絵画として成立させるにはどうしたらよいのだろうか。 昨日見た「2-8-2」は、きわめて緩く、すかすかであり、しかしそのすかすかの時間、緩いフレーミングによってはじめて捉えられる出来事や関係が、奇跡のように…

●二週間ぶりくらいに(近所以外の)外に出た。アサヒアートスクエアで「気象と終身」(http://wwfes2010.exblog.jp/13475005)。銀座線浅草駅の四番出口から出たらスカイツリーがあった。はじめて見た(はじめてではないかもしれないが、はじめて「それ」と認識し…

●例えば、「トマトの色」ということから我々がイメージするのは、実際にトマトを見ることで得られる視覚的なトマトそのものの色が正確に再現されたものではなく、トマトの味、匂い、手触りや重さ、包丁を入れた時の感触、その時なかからでろっと出てくるもの…