2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

●『ring my bell』では、音楽家が音楽家として生活している時間、空間に説得力があるというようなことを昨日書いたけど、ぼくがそれを特に強く感じたのは、以前にコアオブベルズが小林耕平と一緒につくった『The making of PRECIOUS TIME ONLY YOU』という作…

●新作なのですぐ返してしまって、だからまたもう一度『ring my bell』(鎮西尚一)を借りてきて観た。やはりぼくはこの作品がすごく好きだ。この映画が、と書かずにこの作品と書いたのは、これがいわゆる映画というものとは別物であるような感じがするからだし…

●昼頃に、ここ何日かかかりっきりになっていた原稿が最後までたどり着いて、読み返す前に時間に区切りをつけるため、(雨があまり強くならないうちにという気持ちもあって)買い物に出て、ついでに、原稿を書くために大量に借りていたDVDも返してしまおうと思…

●『ring my bell』(鎮西尚一)をDVDで。いい。すごい好き。驚いた。こういう作品だとは観る前には思いもしなかった。なんというのか、「こういう自由があったのか!」というような発見の興奮がある。この作品を観られてうれしい。そして、この映画はぼくにと…

●なんか派手に蕁麻疹が出た。昼過ぎに腕やわき腹にすごい勢いで発疹が出た。直前に食べたサバのせいだと思うけど、よく焼いたし、サバ好きでシメサバとかもよく食べるんだけど、今までにこんなことなかったのに…。夜には腕やわき腹の発疹は減ったけど(という…

●お知らせ。27日発売の「ユリイカ」6月号(特集・山下敦弘)に、「描写と世界/『松ケ根乱射事件』とその他の作品」というテキストが載っています。 http://www.seidosha.co.jp/index.php?%BB%B3%B2%BC%C6%D8%B9%B0 ●昨日は、練馬区立美術館からアップフィール…

●小林耕平を観るために練馬区立美術館に行ったのだが、おそらく新作だと思われる「2-9-1」がすごかった。どうしてこんなことが出来てしまうのか。小林耕平は、世界のまったくあたらしい様相を次々に発見し、開発しつづけているように思う。きっと、マネが現…

●『わ・れ・め』(堀禎一)。冒頭から自転車。アパートの部屋を捉える長回し、空間の分割、フレームの多層化。その後に息子への/からのメッセージ。障子一枚隔てただけのこの息子の部屋は、この後まるで存在しないかのように無視される。夜、夫婦が、大声でケ…

●44歳になった。今日、朝起きて最初に喋ったのは、市役所から「税金払え」って言いに来たおばちゃんだった。ドアの新聞入れから部屋のなかを覗いてる奴がいたので、「どなたですか」と強めの調子で声をかけたら、「市役所の納税課から委託されている者ですが…

●いつも行く駅前のスーパーに行ったら、商品の配置や配列ががらっと変わってしまっていて戸惑った、という夢を見た。 ●『わが星』のDVD(買った)を三十分ほど観たのだが、ぼくには自分とこの作品との通路を一つも見つけ出すことが出来なかった。 ●『草叢 KUSA…

●銀座、なびす画廊で杉浦大和展、ギャラリーせいほうで舟越直木展、そしてシネスイッチ銀座で『ファンタスティックMr.FOX』(ウェス・アンダーソン)。 ●多くの人は絵画のなかにイメージを見出すことで力尽きてしまう。もう少し「絵を観る」力がある人であれば…

●散歩をすることと、散歩の途中で撮った写真を後から見ることとは、まったく違う行為だなあと思う。写真から見てとれることは、散歩の途中に見たり感じたりしていることとはかなり違う。しかし、散歩中に撮った写真を後から見ることで、散歩している時の感じ…

●ちょっと気になったので(もしかしたら面白いかもと思ったので)三島賞となった『こちらあみ子』(今村夏子)を読んでみたのだが、表題作は、面白いところは多々あるし(兄が田中先輩として回帰するところとか、隣の席の男子の存在とかとても面白いし、視点人物…

●池袋テアトルダイヤで『魔法少女を忘れない』(堀禎一)。これは観られてよかった。出来ればもう一度観たいけど、20日までだから無理かもしれない。一回観ただけでは、これは一体なにごとなのかと、ただただ呆然とするばかりだ。DVDが出たら絶対買う。 この…

●昨日ずっとハルヒ漬けだったので、感覚をリセットするために『流れる』(成瀬巳喜男)をDVDで観ていたら、あまりにもすばらしくて、一度最後まで観てから、すぐにもう一度繰り返して観てしまった(今までにも何度か観てはいるのだが、今回が最も強く生々しく入…

●アニメ版涼宮ハルヒの主だったところをまとめてダーッと観直してみた。第一シリーズから「涼宮ハルヒの憂鬱」六話と「サムデイインザレイン」、第二シリーズから「笹の葉ラプソディ」と「エンドレスエイト」八話、そして劇場版『涼宮ハルヒの消失』。テレビ…

●何かしらの動きが発動する時、その一瞬手前で、脳がその動きを準備-待機する。だが、その準備-待機は、実際にそう動いた、実際に発動した動きだけでなく、複数の別の動きが同時に(半-駆動状態で)待機されているはずだ。この現実のなかで、次に何が起こるの…

●空間は具体的で、かつ抽象的なものだろう。空間とは、物と物との関係であり、その「物と物との関係」と、その関係-配置の内部にある「身体(その内部で動く何かしらもの)」との関係でもあろう。だからそれは、具体的な(特定の、固有な、交換出来ない)物たち…

●夜中に起きて原稿を書き、朝になってまた少し眠る。昼ごろ起きて、書いたものを読み返し、少し直して送信。それから散歩に出る。 雲が多いけど、とてもよい陽気。これから梅雨前くらいまでが一年で一番好きな季節だ。今日は、雲がかかっているのに光が強く…

●朝、六時くらいから原稿を書き始め、気が付くと午後五時を過ぎていた。何も食べてないし、コーヒーを何杯飲んだか分からない。パソコンというのは、こんなにも簡単に時間を吸収する機械なのだった。でも、こういう集中はあまりよい集中ではない(「飽きる力…

●新宿へ。それにしても、新宿のツタヤに今までいったいいくら延滞料を払ったのだろうかと思う。DVD『まどか☆マギカ』一巻はすべてレンタル中だった(テレビで偶然、最後の二話分を観られたけど『トップをねらえ2』みたいであまり新鮮味はなかったのだが…)。紀…

●『リンダ リンダ リンダ』(山下敦弘)。この映画は、繰り返し観れば見るほど、そのすごさが迫ってくる。山下敦弘のなかでも特別に上手くいっている作品だと思う。五年くらい前にはじめて観た時の日記を読んだら、「へー、悪くねえじゃん」くらいの反応で、「…

●今回の群像新人賞を受賞した中納直子という人の小説を、二年ちょっとくらい前に読む機会があった(受賞作とは別の作品)。「ミステリィ・ツアー」というタイトルのその小説はたいへんに面白くて、別の作品もぜひ読んでみたいと思ったし、ぜひ小説家としてデビ…

●なまあたたかいというか、うすら暑い、輪郭のぼやけた空気が、そのぼやけた重さによってじとっと積み重なって停滞している感じ。空気がぴくりとも動かない。午後六時ちかくなってもまだずいぶん明るい。右手となる南側が上り傾斜で左手の北側が下り傾斜にな…

●『天然コケッコー』(山下敦弘)をDVDで観直していて、ああ、これは『松ケ根乱射事件』と裏表になっているのだなあと思った。つまり、同じ時、同じ地域で、『天然コケッコー』の話と『松ケ根乱射事件』の話とが同時進行していたとしてもちっともおかしくない…

●昨日よほど疲れたのか、目が覚めたらもう暗くなりはじめていた。夜中に一度起きてしまって、朝方に寝なおしたからなのだが、それでもせいぜい昼くらいまでで目覚めると思っていたのだが。 ●『リアリズムの宿』(山下敦弘)をDVDで。これはすばらしかった。『…

●紀伊國屋サザンシアターで大江健三郎シンポジウム。すごく緊張して、すごく疲れた。発表自体は、まあ、用意していた原稿を読み上げればよいのだが、アカデミックで国際的なシンポジウムなど、まったくどんな感じのものなのか知らないので、現場に行って楽屋…

●昨日ウェブで、オーディトリウム渋谷で『ゴダール・ソシアリスム』を上映していることを知った。午前中、ビデオで『ゴダールのリア王』を観ていたら、もうたまらなくなって、半分くらいでテープは止めて、出かけることにした(『ゴダール・ソシアリスム』を…

●紙の箱のようなアパートに住んでいる。そして、大きな絵は、ガラス戸を取り外して出し入れしなくてはいけないので、一階に住むことになる。木造の壁の薄いアパートだと音はほぼ筒抜けになる。しかし、ずっとそんなところに住んでいるので、そのこと自体は慣…

●『シルビアのいる街で』(ホセ・ルイス・ゲリン)。観逃してしまっていたけど、これは観とかなきゃいけないんじゃないかと思って無理してDVDを買って観た。 思いの外オーソドックスな切り返しの映画で、典型的なシネフィルの映画だと思った。すごく映画の好き…